追悼市会
「新興会」という市会が大阪古書組合にあります。
毎年12月は歳末特別市会と銘打って、目録を発行されて特に力の入った市会をされます。
今年も来週月曜日に開催されますが、今年は新興会の設立同人であられた今木芳和さんが3月11日に亡くなられましたので特に追悼市会として行われます。その目録巻頭に、カウンターの中、書棚を背にした今木さんの温顔のお写真、ご経歴が掲載されていて様々な事が思い出されます。
「天地書房」の今木さん。
私が高校生の時代だから1970年頃から天地書房さんに足繁く通いだし、上六のバス停前のお店、その少し北のアーケード通りのうなぎの寝床みたいな天井の高いお店、その後の上六ハイハイタウン1階のお店、古くは難波千日前竹林寺(現在は移動しています)お隣のお店、そして現在のナンバ店。どのお店でも、気持ちの良い買いやすい値段の、きれいな良書を何冊買わせて貰った事でしょうか。
今木さんの意志が隅々まで通った、整然としつつ盛り沢山な店内にいると時間が経つのを忘れました。
大阪古書組合に入れていただき、市で今木さんが入札されている姿を拝見したり挨拶させて頂いたりすると、高校生時代からの色々な経験の長い時間も全て、結局ここに繋がっていたんだと、感慨を持ったものです。
その方の追悼市会です。
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2014年12月6日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |