ある時代の朝日ジャーナル
入荷した昔の雑誌をパラパラ見ると、タイムマシンに乗った気がします。
1966年10月9日発行「朝日ジャーナル」の科学技術のコラム欄は、「火力より安い原子力」という見出しでした。
アメリカで建築費も含めて、火力発電に対してのコストの安さが確定したとの報道を踏まえて、日本もこの流れに逆らうことなく輸入と技術導入しつつ、自前の技術を確立して原子力発電技術を、輸出できるような大型産業に育てるべきだ、と述べています。
使用済燃料の処理、放射性廃棄物の処分、放射性物質の輸送規制にまで言及しつつも「アメリカに原子力時代がいよいよ到来したのなら、わが国でも(中略)具体的政策が次々に実行に移されるのでなくては、新しい時代の大きな波に対処はできないであろう」として文章は終わっています。原子力発電政策の推進を強力に進言しています。
こんな時代だったのですね。
「読売新聞」では無く「朝日ジャーナル」の記事だったので印象に残りました。
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2015年2月17日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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