田園

久しぶりに音楽の話。

ベートーヴェンの交響曲第6番は「田園」というニックネームで親しまれています。作曲者がスコアに様々な表題を書き付けています。

第一楽章は「田舎に着いたときの愉快な気持ち」とされていたと思います。「ターラッタ、タータララッタ、ターラーラーラララー」あの旋律ですね。頭の中で鳴らしてください。

話は変わりますが、モーパッサンに「パリ人の日曜日」という小説があります。

パリに生まれ住む独身下級官吏の日常を描写して面白い。彼は田舎に行こうと思い立ってピクニック用具を買い込み、ある日曜日、セーヌ河を下ります。遠くに自然の森が見え始めると居ても立ってもいられなくなり、上陸すると感激のあまり走り出してしまうのです。

ヨーロッパの都会生活者にとって自然とはこういうものだったようです。都市生活者は郊外に出ることはあまり無かったと思うべきでしょう。逆に言えば、都市と近郊の農村を少し出たら、そこは文明が及んでいない自然が広がっていました。

事はベートーヴェン時代の大都会ウィーンでも同じだったと思われます。

「田園」の第一楽章はまさしく、田舎に着いて走り出した都会人の感興をそのまま音にしたような、喜ばしいほとばしりがあります。「愉快な気持ち」というよりも「抑えがたい興奮」と取るべきかもしれません。

そしてその田舎とは公園的な田舎ではなく、まさしく荒々しい森と河の大自然だという事でしょう。



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