収穫の秋
庭に一本だけ柿の木があります。
葉を落して、枯れ木のようになった枝に実がなっているのですが、なかなか採る気がおきませんでした。木のまわりにびっしりと蜘蛛の巣が張っていて、それを払いのけるのが大変です。せっかく丁寧に張って、真ん中に大きなお腹を見せて、虫が引っ掛かるのを待っている蜘蛛の生活を滅茶苦茶にしてしまうわけですから。
しかし、柿の実はどんどん赤くなり、どんどん鳥に啄ばまれ、どんどん落下し始めては、そんなことも言ってられませんから、先日、脚立に上っておっかなびっくり、収穫に及んだわけです。ちょっと猿蟹合戦の猿になった気分です。腐ったのや鳥に穴をあけられたのなんか、下に投げつけたくなります。
果物はどんなものでも、腐りかけが一番うまいという持論をもっていますので、収穫は毎年遅れがちになってしまいます。今年は50個そこそこしか採れませんでした。でも、全く何の手入れもしないのに、毎年律儀に実を付けてくれます。庄野潤三さんではないですが、今年も柿の木は、よい実をつけてくれた、ありがとう、とでも言いたくなります。
皆さんの古本の秋の収穫はいかがでしょうか。豊作をお祈りいたします。
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2011年11月3日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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