続々 新年と日記

古川ロッパは榎本健一と共に、エノケン、ロッパと並び称せられて、戦前の日本の軽演劇を代表する人物でした。

出自が男爵家であったためもあるのか、貴族主義的で傍若無人な側面も持ち合わせ、人の好き嫌いが激しくそれを隠しませんでした。

何かあると「無礼者め!」と怒鳴ったそうです。

日記にもそれらの言辞が頻出します。

何しろ活躍時期が戦前の人物ですから、日記に登場する有名人も多数ですが、今ではなじみが薄くなった人ばかり。

ただ、晩年期の日記に渥美清さんと永六輔さんが出てきます。

永さんについては、昭和30年11月9日(水)に「永六輔インターヴィウに来る、好青年なり。」と書かれています。

渥美清さんは昭和35年4月14日(木)に「渥美清(こいつ無礼)」と登場。

なんだか二人の在り様が浮かび上がってくるようで、とても興味深いですね。


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