歴史小説、あれこれ
歳をとったと感じます。以前は、歴史物などはおじいさんが読むもの、と決めてかかっていた節があるのですが、この頃、その歴史小説に、はまっています。以前、大仏次郎の「パリ燃ゆ」を読んだことを書きましたが、今、「天皇の世紀」を少しずつ、拾い読みしています。勉強になります。
同時に林房雄「西郷隆盛」も併読中。時代が完全に重なっているので、時代イメージが重層的になり面白い。林房雄は今まで全く食わず嫌いで、無視に近い状態だったのですが、読んでみると、思いもかけぬストレートで透明な文体、妙な思い入れの重さが無く、実に軽やかに読み進められます。これは意外でした。馬には乗ってみよ、人には沿うてみよ、と古人は諭してくれています。
先入観は避けるべきですね。
両作品とも、文庫本で出た事もありますので、入手は難しくありません。お勧めです。
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2011年12月1日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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