コンピュータの将棋
昨夜、NHKの「クローズアップ現代」で、将棋の元名人がコンピュータとの対局で負けたニュースを特集して解説していました。
チェスの世界では、20世紀の終わりころには既に、コンピュータが世界チャンピオンに勝利していましたが、日本の将棋の複雑深遠さには、しばらくはコンピュータは及ぶまいとされていたのがついに覆されたのでした。
決定的な事は、計算能力のアップと学習機能の飛躍的な向上があると解説されていました。それの効果で、慎重な攻めが繰り返され、挙句、元名人がじれて決定的なミスを犯すと、それに乗じて怒涛の攻めで勝利したとのことです。
まだ、一回の対戦で決定的なことは言えないと思います。それにしても、ポーが書いた「メルツェルの将棋指し」時代からはるか遠くに来たものです。
しかし、人間は偉いのです。産まれてから自分の力で考え、師匠に付いたり、付かなかったり、色々でしょうが、基本的にはたった一人で、将棋の名人は誕生するのです。砂漠の真ん中でも将棋ができます。電気は要りません。
コンピュータが自分で電源を確保できるようになる時、これは少し怖いですね。今なら負けそうになったら、コンセントを抜けばいいのだから。
タグ
2012年2月9日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:未分類
トラックバック&コメント
この投稿のトラックバックURL: