派手や~

一昔前の日本文学全集です。昭和40年代の半ば頃に出ていました。全集ブームのさなかです。集英社版で、全88巻という中途半端な巻数です。集英社は世界文学全集もほぼ同時に出していましたが、こちらは全66巻。切りの良い数字にしようという気はさらさら無かったみたいですね。
この集英社版が良かった点は値段が安かったことです。定価が290円です。そして配本が2冊づつという事で、早いペースで全集がそろうというのをアピールしていました。そしてもう一つのポイントは通常のサイズよりも一回り小さいという事です。当時はそれほど感じなかったのですが、いま改めて手にすると、確かに小さい。ちょっとかわいいです。
何よりもその箱の色が強烈です。少し抑えてはいますが、真っ赤と言ってよいでしょう。本体は柿色というのでしょうか、やはり赤色系です。文学全集もいろいろと見てきましたが、この色遣いは他社にはありません。世界文学全集は何と緑色の箱、本体です。
集英社の文学全集担当者はある意味、とても斬新だったのですね。例によって倉庫をガサガサとかき回していたら出てきたので懐かしさのあまりお目にかけました。
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大らかな傑作
今日2月13日は大阪出身の画家、小出楢重の命日です。1931年に43歳で亡くなりました。画業はもちろんのこと、随筆などの文筆でも高く評価されています。この人の息子さんが小出泰弘といって建築家です。絵も描いたそうですが、父親に比べられるからと、建築の道に進みました。
この息子のほうの小出さんに自宅を建ててもらったのが庄野英二さんです。お父さんが創立した帝塚山学院大学の学長をし、童話作家、随筆家、画家としても活躍しました。小説家の庄野潤三さんの兄です。
庄野英二さんに「にぎやかな家」講談社刊という本があります。これはその家が建つまで、建ってからのいろんなことを物語にした作品で、私は大好きです。どういう所が好きかと言えば、建築家も施主も大工もそろっておおらかなことです。
家族がいろんな希望を言って設計を頼んで図面がてきました。敷地の割に建物が大きな気がしたので「入りますかね」と尋ねると「まあ、はいりまっしゃろ」と建築家の返事。後日、三者が現地で杭を打って確認作業をしていると、大工さんが首をひねって、建築家が慌てだしました。図面通りだと家がはみ出ると分かりました。そこで彼は思い切りよく、図面のはみ出す部分に斜線を引いて削ってしまいます。建築家は何もなかったように「大丈夫、これで建ちます」
庄野さんがあきれて「測らなかったのですか」と聞くと、目測だけで大丈夫、と判断していたそうです。建築家もすごいですが、それを許してしまう庄野さんも大人物です。結局出来上がりましたが台所の調理スペースがほとんど無くなり、風呂の脱衣場のスペースが取れなくて居間で着替える羽目になったそうです。
子供たちの絵の先生として長年付き合ってその人間性にほれ込んでいたとはいえ、ここまで大らかになれるのは並や大抵ではありません。この傑作が今なかなか読めないのは残念です。
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11PM
60年前の今日、関西では読売テレビで「イレブンPM」の放送が始まりました。深夜のお色気番組ととらえられていたかもしれませんが、もう少しまじめな話題も多く、前衛舞踏を取り上げたり、久里洋二のおしゃれなアニメを挟んだり、麻雀コーナーや釣りコーナーがあったりで、気楽な総合雑誌的な感じでした。
関東では主に大橋巨泉、関西では藤本義一のパーソナリティーで番組進行されていたと思います。関西版では木崎國嘉医学博士やおたかはんが記憶に残っています。
「ダバダハダバダバ」という女声のスキャットではじまるのがなかなかしゃれていて、中学生だった私も何となくワクワクして夜更かししたものです。
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2025年11月8日 | コメント/トラックバック(0) |
お楽しみに
昨日は大阪古書組合で、先日共同でお預かりしてきた人文書の大きなコレクションを数人で仕分けしました。見れば見るほど良質の立派な本の山です。
さらにオペラ全曲セット物を中心としたクラシックCDの多数のコレクションも積みあがりました。
月曜日の業者市は楽しみにしていただけると思います。
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2025年6月15日 | コメント/トラックバック(0) |
秋山さん
指揮者の秋山和慶さんがお正月に自宅で転倒されて重傷を負い、現在入院をしておられますが一昨日、引退を表明されました。お怪我がなければ、84歳というご高齢ですが日本各地のいろんな交響楽団での公演予定がびっしりという御健在ぶりを示しておられましたので、誠に残念です。
斎藤秀雄のお弟子さんで、小澤征爾さんと共にサイトウ・キネン・オーケストラを率いて世界中で演奏されました。カナダのいくつかの交響楽団で常任指揮者を務められるなど、早くから世界を股にかけて活躍されていました。
私も秋山さんには思い入れがあります。それは若い時に、自分でもよく似ているなと思うほど、顔が似ていたことです。20歳くらいの頃一度、大阪の毎日ホールかサンケイホールか忘れましたが、その出入り口ですれ違ったことがありました。あの若白髪はよく知っていましたから間違いないと思います。先方さんも、おやっという顔で一瞬私の顔を見た気がします。
一日も早いご回復をお祈りいたします。
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2025年1月25日 | コメント/トラックバック(0) |


