振動厳禁
昨日で1月のツイン21での即売会は終了いたしました。寒い中、ご来場ありがとうございました。
古本屋さんは、即売会には、自分の運べる限度ぎりぎりの本を持ってきます。補充もしますので、会期が終了して持ち帰る本の数はあまり減ってません。来た時と同じように、そろそろとスピード控え目に帰ることになります。過積載にならぬように、気を付けてるつもりですが何しろ本は重い。ギシギシと車がきしむ音を立てるとびくっとします。
先輩の本屋さんから聞かされた、バネが折れたとかタイヤがパンクして立ち往生したとかいう苦労話が頭をよぎります。大体が通いなれた道が多いので、できるだけ、車が不用意にバウンドしないように、選んで走るのです。
岩城宏之さんのエッセーにある、ハープを運ぶ運送屋さんの話を思い出しました。
オーケストラの中で弾くにせよ、リサイタルにせよ、ハープ奏者は自分のハープを使うそうです。普段は自宅にあるのでしょうから、その都度運ばねばなりません。自分で運ぶ人はほとんど無く、運送屋さんの出番になります。東京の話でしたが、専門の業者さんが一軒あるとのこと。通常は普通の物も運んでるが、「ハープ運んで頂戴」とご指名が来ると、待ってましたとなるのでしょう。
ハープは振動を与えてはならないそうです。大体、楽器はデリケートですが、ハープは図体も大きいので、特に気を使うそうです。ですから、コンサート会場までの道路状況、道の凸凹具合などはすべて事前に調査済みとのこと。しずしずと、凸凹を注意深く避けながら、しかし迅速に運搬するとのことです。プロの仕事ですね。
本はそこまで神経は使いませんが、車のギシッ、ミシッはいやです。
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2012年1月29日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |