厄払いましょ
昨日は節分でした。
節分と言うと、「厄払い」という落語を思い出します。昔は年越しと節分がほぼ一致していたため年末に、ゲンをかついで、厄払いに祝言をべらべらと語らせて、気持良く新年を迎えたということです。力士の名前を織り込んだ相撲づくし、花の名前の花づくしなど、厄払いの文句も色々あったそうです。
この厄払いが、桂米朝さんによれば昭和初めころまで残っていたとのこと。そういえば私の祖母は明治27年生まれでしたが、若いころ厄払いが回っていたと言っていました。文句は落語のとはかなり違っていて、「お宅の裏の柚(ゆう)の木に~」とかなんとか言っていたらしい。
厄払いを頼んだ家は、お金と豆を紙に包んで渡すのです。豆は炒った豆です。
豆まきも炒った豆をまきます。生の豆をまいて万一地面から芽が出ては、せっかく払った厄の芽が出るということで困るからです。
落語の厄払いの文句に「浦島太郎は八千歳、東方朔は九千歳、三浦の大助百六つ」というのがあります。長生きの人を列挙して、長命を寿いでいるわけです。プロ野球の選手に三浦大輔さんがいますが目出度い名前ですね。
のんびりした時代でした。一度で良いから、外を通る厄払いを呼びとめてみたかったです。
「花づくしで厄払ろてんか」
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2012年2月4日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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