耳と目

今日5月20日は20世紀の娯楽を考えるうえで欠かせない日です。1851年の今日、ドイツにエミール・ベルリナーという人が生まれました。この人は円盤型のレコードを使う蓄音機を発明しました。それまでは蝋管蓄音機と言って、表面に蝋を塗った円筒に音を刻み込む方式が使われていましたが、音質が悪く録音時間も短いものでした。



ベルリナーはシェラックで作った円盤を回転させてそれに音を吹き込んだのです。1887年でした。音質が良くレコードの表裏が使えるので収録時間が長くなりました。その形が結局、今のCDまで原型として残ったわけです。ありがたい発明でした。



もう一つ、1891年の今日、エジソンが今の映画に繋がるキネトスコープを公開しました。まあ今の映画とはずいぶん違うもので、一人ひとりが箱を覗いて見る装置でした。フィルムを使って眼の残像を利用して映像を動かすという原理は今も変わりありません。。



一つは耳に、一つは眼に訴える娯楽装置に関するエポックな日が、5月20日というわけです。



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シチリア島

今日はなんとマフィアの日です。イタリアのシチリア島で1282年、当時フランスの統治下の圧政に苦しんでいたシチリア人が決起してフランス人に抵抗して、自分たちの自治を取り戻す運動を始めた日だそうです。「全てのフランス人に死を、これがイタリア人の叫び」というスローガンの単語の頭を集めるとMAFIAになるとのことです。



この日をテーマにしたヴェルディのオペラもあります。「シチリア島の夕べの祈り」と言って、傑作です。熱烈な愛国者であったヴェルディとしては格好の台本だったと思います。



シチリア島と言うと、私の世代では圧倒的に「ゴッドファーザー」のヴィトー・コルレオーネの生まれた土地として映画の中でも繰り返し描写され、その印象が強いです。普段は人懐こく穏やかで素朴な人たちが一旦、誇りを傷つけられるや、叶わぬと分かっていても立ち向かい倒されても、その子どもが後にその仇をうつという、激しくも熱い情感が、白っちゃけた光景の中に繰り広げられます。



一度訪ねたい島ではあります。



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レイさん

今日はフランスの名脇役、フェルナンド・レイが亡くなった日です。1994年に亡くなりましたから没後30年。



彼の演技が日本で知れ渡ったのは、映画「フレンチ・コネクション」で麻薬組織の親分を演じてからでしょう。ジーン・ハックマンがしつこく彼を追いかける刑事の役でアカデミー主演男優賞を獲りました。映画の中で、優雅な親分のレイとみすぼらしい刑事のハックマンの対照が面白く、最後の最後までレイが逃げきりました。映画の中でレイが生牡蠣をうまそうに上品に食べながら、殺し屋にハックマンの殺害を命じるシーンが目に残っています。



続編の「フレンチ・コネクション 2」では、フェルナンド・レイが演じる親分が、フランスまで追いかけてきたハックマンをとらえてヤク浸けにして放り出しますが、禁断症状を乗り越えたハックマンが港に追い詰め、ボートで逃げるレイを岸壁から狙い撃ちするまで、飽かずに見せます。



レイはボートの中に倒れ込みますが、結局生死は不明のまま映画は終わります。製作者はシリーズ第3作を考えていたのかもしれません。



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2024年3月9日 | コメント/トラックバック(0) |

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カアー

最近、カラスが辺りに増えてきました。午後になると何十羽も空高く旋回しながらギャーギャーと鳴いています。日を追って数が増えているみたいで気持ちの良いものではありません。



山手の方に餌が少なくなったので、人間のいるところに来るのが増えているのか、よくわかりません。ここら辺りはゴミ出しにもネットを被せたりして漁られないようにしているので、そうそう餌が豊富とまではゆかないと思うのですが、どうでしょう。



カラスというと、ヒッチコックの映画「鳥」を思い出してしまいますが、人間を襲うあの場面みたいに、少しづつ集団化して出没されると少し怖い気がしますね。



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2024年2月13日 | コメント/トラックバック(0) |

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名画

2月5日はカーク・ダグラスの命日です。2020年に亡くなっていますから、まだ4年しか経っていません。えらく昔の俳優さんと思っていました。1916年生まれですから103歳の生涯でした。俳優としては稀な長命ではないでしようか。



彼が出演した映画をたくさん見たわけではないですが、「炎の人」が印象に残っています。ゴッホの生涯を描いた伝記映画です。もちろん主役のゴッホを演じたのですが、実に熱演でゴッホその人もかくありなんと思わせました。いっときアルルで共同生活したゴーギャンはアンソニー・クインが演じて、これまたゴーギャンが乗り移ったかのような名演でした。



マッチョな2人が演じているのですから、さぞや荒っぽいことになるかと思いきや、狂おしい芸術家の魂のぶつかり合いを、むしろ繊細に演じたと思います。



名画です。



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2024年2月5日 | コメント/トラックバック(0) |

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