いずれ満開

昨日、大阪城公園の桜の標本木が開花したニュースが流れました。それはソメイヨシノだと思うのですが、私の家の近所の山桜はすでに五分咲きの状態です。



夜に、かなり強い風、しかも生暖かい風が吹きました。花に嵐の例えのように、この季節には突然、突風のような風が吹きまくることがあります。



今のうちに吹いてくれたほうが良いですね。入学式の辺りまで満開がもってくれたら言う事無しです。



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2024年3月31日 | コメント/トラックバック(0) |

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シチリア島

今日はなんとマフィアの日です。イタリアのシチリア島で1282年、当時フランスの統治下の圧政に苦しんでいたシチリア人が決起してフランス人に抵抗して、自分たちの自治を取り戻す運動を始めた日だそうです。「全てのフランス人に死を、これがイタリア人の叫び」というスローガンの単語の頭を集めるとMAFIAになるとのことです。



この日をテーマにしたヴェルディのオペラもあります。「シチリア島の夕べの祈り」と言って、傑作です。熱烈な愛国者であったヴェルディとしては格好の台本だったと思います。



シチリア島と言うと、私の世代では圧倒的に「ゴッドファーザー」のヴィトー・コルレオーネの生まれた土地として映画の中でも繰り返し描写され、その印象が強いです。普段は人懐こく穏やかで素朴な人たちが一旦、誇りを傷つけられるや、叶わぬと分かっていても立ち向かい倒されても、その子どもが後にその仇をうつという、激しくも熱い情感が、白っちゃけた光景の中に繰り広げられます。



一度訪ねたい島ではあります。



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良い文庫

「日本の古本屋」に音楽文庫をたくさん登録しました。一昔も二昔も前に音楽之友社から出ていた、クラシック音楽に特化した文庫シリーズです。この文庫本でしか読めない本もあり、今でも需要はあると思います。



大田黒元雄や堀内敬三といった、音楽啓蒙書をたくさん書いた人の著作が多いのは仕方ないのですが、そういうのは掘り下げも浅く、流石にもはや生命を失っていると思います。反対に、作曲家のワーグナーが書いた「指揮について」なんかはちょっと他で手軽に読めないので貴重です。



猫が鍵盤の上を歩こうが、名ピアニストが弾こうが音は同じという主張で有名な兼常清佐の著作や、文学に関係したところではホフマンの「音楽小説集」などというタイトルもありました。これらもちょっと珍しい。



まあ、昔は良い文庫が出ていたものです。



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べートーヴェン

昨日、3月26日はベートーヴェンの命日でした。1827年にウィーンで亡くなっています。黄疸が出ていたといいますから肝臓が悪かったのでしょう。お酒も好きだったことが伝えられています。



なにか、民衆派、人民の味方みたいなことが通説と言うか、子供向けの伝記などで書かれたりしていますが、これは眉唾で一生、貴族や王侯に作品を献呈しては庇護を求めていたと言うのが本当らしい。それでいて、自分の作品の発表会を精力的にしては、収支について頭を悩ませていたと言われています。



結局、死んだ時にはかなり相当なお金が貯まっていて、弟の息子である甥のカールにそれは渡ります。ベートーヴェン自身は家庭を持たなかったのです。カールの母親と壮絶な親権争い、法廷闘争を繰り返して最後にカールの親権は得るのですが、このことはカールの心を傷つけました。カールも家庭は持ちましたが不運のうちに亡くなりました。音楽とは無関係な生涯でした。



ベートーヴェンの後期の作品にはなんとも言えない、人間の音楽とも思えない不思議な響きがよく出てきます。何か、人間の世界で疲れ果てた彼の憧憬が作ったような、宇宙の響きみたいな感じがします。



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藤原

3月21日は大河ドラマでも話題になっている藤原道長が出家した日だそうです。1019年のことですから今から1005年前になります。摂関政治の頂点を極めて、自分の人生は満月のようで、欠けている所はどこもない、と歌にも詠んだ男が俗世からリタイアした日ですね。



まあこの時代の出家というのは、表面的には僧籍になるのですが、内実はどうだか分かったものではありません。名誉職的なことではないのかと思います。道長の時代には大内裏には1万人ほどの人間が働いていたそうです。その中で貴族は多くても200人ほどだと言われています。サラリーマンとして働いていた人には時服と言って春秋に服が支給されたそうです。



女性も結構多くて、女官の割合は男性の数の10分の一程度と言われていますから、女性の社会進出はこの当時、相当なものだったと言えますね。



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