遠藤さん
今日、3月27日は作家の遠藤周作の誕生日です。1923年生まれですから、ちょうど生誕100年になります。彼の作品では「海と毒薬」の印象が強く残っています。
戦前の九州帝国大学医学部が行った米兵捕虜への人体実験を題材にして、流れに逆らえずにその手伝いをし、場末でひっそり生きている勝呂という医者を描いています。
冒頭、何も知らずに医院を訪れた主人公が、勝呂に気胸の治療をしてもらいます。その陰気でうつろな表情に似ず、鮮やかに患部に針を差し込む技術に感心した主人公が不思議に思い、徐々に勝呂の過去に迫ってゆきます。
「沈黙」とともに、遠藤周作のシリアスな面を代表する傑作ではないでしょうか。
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2023年3月27日 | コメント/トラックバック(0) |
不思議
今日3月19日は小説家、随筆家、仏文学者の福永武彦の誕生日です。1918年生まれですから生きていれば105歳になります。何故かこの人は永遠の青年みたいな雰囲気があり、100歳を超えた彼を想像するのは難しいです。実際は61歳で亡くなっていますから、今なら、まだお若いのに、と言える年齢です。
小説も随筆も端正でいながら、味わいの深い文章で書かれていて、いまだに多くの読者を持っています。愛書家で、装丁なども凝った限定本なども残しています。音楽や美術にも造詣が深く、彼の作品を深いところで支えているといえます。
私も昔から、彼の文章が好きでよく読みました。彼と同じ胃潰瘍になってからは、更に身にしみて、愛着が湧こうというもの。彼も胃潰瘍の再発を繰り返していますから、きっと食いしん坊だったに違いありません。随筆集を読むとそのあたりはよく分かります。
不思議なことは、彼の作品は小説や評論などの殆どは文庫本になっており、比較的に手軽に今でも読めるのですが、随筆集だけが文庫化されていません。彼自身が随筆集としてまとめたのは6冊あるのですが、元版で読むか、個人全集で読むか、どちらかしかありません。
新潮社にはぜひとも彼の随筆集を3冊くらいに編集し直して、新潮文庫で出してほしいものです。古本屋の直感としては、必ず売れると思うんですがね。
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2023年3月19日 | コメント/トラックバック(0) |
再び大江さん
各界から大江健三郎さんを悼む声が聞かれます。私も淡いお付き合い、と言うか、ふれあいが一度だけあり、お手紙のやり取りをさせていただきました。
「新年の挨拶」岩波書店刊という著作の中でさりげなく取り上げていただきました。岩波のPR誌である「図書」に連載されたエッセーです。とても律儀な方だな、という印象が強いです。そして謙虚。
同じエッセーの中で、ノーベル賞に触れられ、亡くなった安部公房さんが受けられても全く不思議でない、と書かれていましたが、その次の年にご自分が受けられることなど、神でない身のまったく知る由もないことでした。
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読み返す
3月3日に作家の大江健三郎氏が亡くなっておられたことが発表されました。私が学生だった時から思えば、同時代を生きてきた作家として唯一の人だったと思います。
高校時代に新潮文庫で出ていた「死者の奢り・飼育」「芽むしり仔撃ち」等を読み始め、当時、文庫本で手に入る大江作品はすべて集め、「みずから我が涙をぬぐいたまう日」は出るなり単行本で買った記憶があります。実はそれ以降は何となく読む気が起こらなくなりました。
それでも古本の単行本や文庫本で安ければ買う程度の関心は持ち続け、古本屋になってからは自然と集まるに任せて、在庫は増えました。と言うのも、売ろうとしてもあまり売れない作家さんだったわけです。ノーベル賞を受けられてもその状況に変わりはありませんでした。
ところが不思議な事に、ここ1週間ほど前辺りから、何となく大江さんの本をまとめて一箇所に集め、欠本のあった作品集は補充したりしていたのです。何故か気になってきたのです。どうしたんでしょうね。虫が知らせたというのでしょうか。
ご冥福をお祈りいたします。
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2023年3月14日 | コメント/トラックバック(0) |
引くタイプ
世に文学賞は数々あります。特に新人を対象にした賞もあります。先日受賞者の発表があった芥川賞も本来、新人の小説家のための賞でした。受賞者なしの時もありますが、2人受賞の場合もあります。3人は過去にもなかったと思います。逆に言うと、多くの候補作が有っても、最大2名しか受賞しないわけです。何千という作品、何百という作家が受賞すること無く時の闇に紛れてゆくのです。
そうした人達の中には、何回も候補作に挙げられながらも、結局逃している人も幾人もおられます。超有名なところでは島田雅彦さんや村上春樹さんもその一人です。まあ、そんなビッグ・ネームではありませんが、捨てがたい魅力のある書き手も多いと思われます。そうした無名作家を探し出して愛読する読者もおられますが、志ならず、失意のうちに亡くなった人が殆どではないでしょうか。
そんな一人に金鶴泳さんがいます。在日二世として生まれ、東大の大学院に在籍した学究でしたが、小説にのめり込み新人賞を一度取り、芥川賞の候補に4回なりながら受賞せず、46歳で自裁されました。ふとしたことで彼の小説を読み始めて、その繊細多感な文章に魅せられました。テーマ的には、在日、家族関係、吃音などを生涯書き続けたのですが、死後、彼の短編集や長編が「凍える口」「土の悲しみ」という2冊の作品集に全てまとめられ、クレインという出版社から出ています。大部の日記も収録されていて、芥川賞をめぐって揺れ動く心の葛藤が生々しく記されていてうたれます。
私の友人や同業の先輩の在日二世の人達は概してアグレッシブ、熱血の方が多く、金鶴泳さんのような物静かで(吃音のためもあるのでしょうが)後ろに引くタイプの人は珍しいくらいです。
ぜひ、ご一読をお勧めします。
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2023年3月12日 | コメント/トラックバック(0) |