5メートル
人間の脳みそはその殆どが使われていなくて、やたら性能の良いパソコンの機能を殆ど使ってないみたいな事らしいと、昔教わりました。脳細胞の数が100億とか、子供向けの科学読み物に書かれていたりしましたね。それでも毎日、何万と脳細胞が死んでゆくとか、脅かしていました。
まあ、それを信じるとして、年齢とともに記憶力が衰えるのはどうも本当らしい。最近も、古書組合の市会の目録に載せるのに良い本が見つかったと喜んだまではいいのですが、載せてから、しばらくしてその本を探すと出て来ないんですね。確かに見て、引きずり出した感触まで覚えているのに、それがどの倉庫だったか、あやふやになるのです。
こういう場合、えてして、遠くの倉庫へ探しに行ったりします。何となくそんな気がするのです。記憶が薄れたのは距離が遠いせいだと、無意識に思うんでしょうか。行っても無い。徐々に近くを探し出して、結局、いつも作業している机から5メートルほどのところで発見したのするのです。
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