「たにまち月いち古書即売会」

お知らせするのが遅くなりましたが、恒例の「たにまち月いち古書即売会」が開かれています。今日が最終日、お急ぎください。



場所  大阪古書会館



時間  午前10時から午後4時まで



大阪谷町筋4丁目と6丁目の中間。5丁目の交差点を西に入って最初の角を左へ。大阪メトロなら、谷町線4丁目でも6丁目で降りても構いません。ご覧になってから南森町駅まで乗って、天神橋筋3丁目の古本街を見るのもいいですね。いま天神祭りの前景気で賑わっています。



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大砲で学ぶ

1863年の今日、薩摩藩とイギリス海軍の間で戦闘が始まりました。日本史で習った薩英戦争ですね。その前年に横浜の生麦で島津久光の行列を乱したとして、イギリス人数名が切りつけられて1名が死んだ事件がありました。これも習った生麦事件です。



幕府は賠償金を早々と支払いましたが、薩摩藩は拒絶、鹿児島湾にイギリス艦隊がやってきて船を拿捕したりして圧力をかけます。それに対して、薩摩藩が砲台から発泡。英艦隊も応戦。半日足らずで鹿児島市の10分の1が焼け、砲台は壊滅。イギリスの方も艦長達が戦死しました。一つの藩が勝手に戦争を始めるのですから、いかに当時の幕府が弱体化していたががよくわかります。



この戦いで日本の砲術の正確なことが立証されましたが、大砲が古かった。砲身の前から弾を込めるタイプでしたので、砲身の内側に線条がなくしたがって射程が1キロと短い。対してイギリスは最新式のアームストロング砲です。これは砲身の後ろを開けて弾込めするので砲身の中に線条を刻めますから射程が長い。4キロほどです。これでは負けますね。ただ、砲身の中のガス圧が高まって、何発も打つと砲身が破裂したそうです。不良品です。



イギリスはこれにこりて元の前込め式の大砲に戻したそうです。この一戦で薩摩もイギリスもお互いをよく知り合ったようで、のちに同盟関係になります。江戸幕府はフランスと手を組みます。薩摩はやがて改良されたアームストロング砲をイギリスから買って、幕末の上野の彰義隊を攻める時に使って、何発かで大勢を決してしまいます。幕府を応援する側の敗退でした。



薩摩は薩英戦争の時に学んだのですね。



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2024年7月2日 | コメント/トラックバック(0) |

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また読書感想文

まだ読書感想文の話です。



読書感想文のコンクールというのがありまして、市町村レベルから、都道府県、全国レベルまで色々ありました。全国レベルが大掛かりですね。自由図書という枠もありましたが、課題図書を決めて、それを読ませるのに力を持っていました。全国図書館協議会という組織と毎日新聞が主催していました。



その資料を見てみると、歴代の課題図書がわかります。何年分かをながめていて気がつくことは、見事に出版社別に割り振られているなということです。小学、中学、高校と分かれていますが、各社1点、ダブりなしです。私が見た範囲では毎年見事にそうなっていました。



つまりある出版社が良い本を年に2冊か3冊出しても、課題図書には1冊しか選ばれていないということです。これって少し無理がありはしませんか。逆に言えばくだらない本しか出せなくっても、割当みたいに1冊は課題図書にしてもらえるのですから。



出版社の顔ぶれは微妙に入れ替わりはあるのですが、歴史のある児童書出版会社や、大手出版社は不動のようですね。



何か、きな臭く思うのは私一人だけですかな。



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芸術院

先日、新しく芸術院会員に推挙された人たちが報道され、その中に萩尾望都さんと筒井康隆さんが入ってました。漫画家と小説家ですが、大雑把に言うとお二人共SF畑と言っていいでしょう。



筒井康隆さんはお若い頃は何度も直木賞の候補になりながら受賞せず、その鬱憤をあからさまに小説にしたり、日記として発表したりされていました。寄席の例えでいうと正統な落語が芸術で、手品や漫才、音曲物などは色物として、一段低く見られていた時期がありましたが、SFはまさに文壇では、そんな扱いを受けていたとおっしゃるのでした。



それが「夢の木坂分岐点」が泉鏡花章を受賞した辺りから評価が変わってきて、新潮社の純文学書き下ろし作品シリーズで「虚航船団」を出して完全に文壇の正統的位置を占めました。



それが今回は芸術院会員です。筒井さん本人はおかしくてたまらないだろうと思います。筒井さんご自身は書くものも考え方も変わっておられないからです。



つい先日、最後の小説を発表されたばかりですが、そんなことを言わずに、相変わらずのショッキングな作品を芸術院会員として発表していただきたいものです。



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食わず嫌い

食わず嫌いという事があります。いくら勧められても、頑として口に入れない。食べて嫌いならわかりますが、食べた事が無いのに受け付けないのですね。私にもあります。ある種の海産物がそうです。



本にもそれがありまして、この著者は一冊も読んだことがない、読みたくないというわけです。私にとっては林房雄がそうでした。戦前の共産党バリバリが転向して「大東亜戦争肯定論」等という、センセーショナルな題名の本を出していたので、全く読む気がしなかったのですが、ひょんな事から彼の「文芸時評」桃源社版を読んでみたのですが、ちょっと驚きました。



たしかにアクは強い。でも、良いと思う作品は、幅広く偏見なく褒めています。いけないと思う作品は遠慮なくそのいけないと思う点を書いているのです。けなした作者が別の作品を書いたところ、今度はあっさりと褒めたりして、先入観がありません。児童文学や劇作、詩なども取り上げて、実に目配りが効いています。



あけっぴろげとも言える姿勢で、意外とカラッとして陽性でした。



ただ、中野重治と中村真一郎の二人だけは理解不能と、お手上げ状態であることも正直に書いており、興味が湧きました。



大東市の古本出張買い取りサービスは、池崎書店にお任せ下さい。お気軽に大阪府古書籍商業協同組合加盟店の池崎書店にご連絡、ご用命ください。お問い合わせは古本・古書買取直通ダイヤル090-3990-1086、または 買取のお問い合わせ にて承っております。24時間受け付けています。見積もり費用や出張費用、梱包資材費用など、勿論全て無料です。できるだけ何も捨てないで下さい。お捨てになるものに意外なお値打ちが。生前整理やご遺品整理、お引っ越しの際は、是非ともご連絡ください。高価買取強化月間全力で大絶賛実施中。高価買取いたします。万冊単位、千冊単位の大量でも少量でも心からホントに大歓迎。



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