子供の名優
何気なくYouTubeの舞台関係のところを見ていると、日本こども歌舞伎まつりin小松の去年の舞台「勧進帳」が目につきました。勧進帳が好きなものですから、見ているとなかなか本格的です。松羽目の舞台に、若干の大人も混じっていますが、長唄連中、三味線、鳴り物とびっしりと並んでいます。
下手のお幕がさっと上がると、颯爽と富樫が番卒たちを引き連れて登場。音吐朗々と名乗りを上げます。多分小学生だと思うのですが、大人でもへどもどしそうな文語調のセリフをともかくつかえもせず連ねてゆくのに感心しました。
やがて花道に明かりが当たり義経の登場。なかなかの貴公子ぶりです。四天王に続いて弁慶がしずしずと現れます。この花道のやり取りはなかなかむつかしいもので、子供たちはそれでも精いっぱいの熱演。弁慶は腹から声を出そうと伸びあがるようなしぐさがけなげです。
一同が本舞台にかかり、ややあって有名な山伏問答になります。これがあの難しい仏教用語などもカットせず、原作そのままですからびっくりです。よく覚えたものです。とど、義経が番卒に止められて二つの勢力が舞台上で一触即発でにじり寄る場面は力がこもっていました。
富樫たちが引っ込んでからの義経主従の慰め合い、いたわり合いの場面はちゃんとそれらしい哀感が漂って見せてくれます。富樫が戻っての酒の饗応から、延年の舞、花道での弁慶のとび六法の引っ込みまで、見事に弁慶は舞ってくれました。
全編ほとんどカットなく、大歌舞伎の舞台さながらの演技には長唄、お囃子方共々感心しました。一度、YouTubeで見てあげてください。びっくりしますよ。
古本 買取 芦屋市
タグ
死後爆上がり
今日はゴッホの誕生日です。1853年生まれですから172歳です。37歳の生涯でしたから死後の栄光が断然長いことになります。そのピークとも思えるのが、1987年の同じ3月30日に安田火災海上保険がゴッホの『ひまわり』を54億円で落札した事でしょう。
当時はバブルの真っ盛り、土地や美術品などが高騰を続けていました。日本には比較的沢山のゴッホ作品が収蔵されていましたが、当時としては抜群の高値だったと思います。それ以後はあまりゴッホの作品がオークションで最高値を付けたなどという事は聞かなくなりました。
かと言って気軽に一枚、という世界ではもちろんありませんが、せめて、生前に10枚くらいでも売れていたらと思います。
古本 買取 泉佐野市
タグ
山火事とお七
ロサンゼルスの大山火事の記憶も生々しいのに日本のあちらこちらでも山火事が発生、今回の雨で岡山が鎮火してやっと終息した模様です。とても乾燥していたことが原因のようです。普通の住宅でも気を付けないといけません。放火などもってのほかです。
1863年の今日、3月29日に江戸で八百屋お七が放火の大罪で火あぶりにされました。前年にあった大火で非難したお寺で、寺小姓の吉三郎とわりない仲になり、それ以後も会いたくてまた火事になれば会えると思い込んで放火したのでした。
事件以後、歌舞伎や浄瑠璃で作品化されて娘心の切なさを描いた名狂言として今に伝えられています。そんなに会えない状況だったのでしょうかね。まあ昔は両親の決めた相手と結婚するのが子女の教えだったんで、そういう悲劇がいくらもあったのでしょうね。
古本 買取 寝屋川市
タグ
2025年3月29日 | コメント/トラックバック(0) |
朝から
ここ1週間ほど、咳や鼻水が止まらず、ちょっと憂鬱です。熱も出たり下がったりなので気楽に外へ出て、桜の様子を見るというわけにもゆきません。
孫たちの相手も満足にしてやれず可哀そうです。いま、流行病としてはインフルエンザ、ノロでしょうが、どうもそうではないみたいです。
まあ病院で判定してもらうしかないわけで、朝から行ってきます。
古本 買取 泉南市
タグ
2025年3月28日 | コメント/トラックバック(0) |
手形、小切手が
明治時代から現在まで、広く決済手段に使われていた手形小切手が2026年度の末をもって無くなるという事です。ついに来たかという感じです。
キャッシュレスが当たり前になりつつあり、ネットバンキングが普通の感覚になりつつある時代に、用紙に金額を書き込んで印鑑を押して、日付を記入してというのはいかにも時代遅れになりました。それ以上に、手形の持つ、支払者を優遇する性格は、下請け圧迫の代名詞みたいな感じがありました。
何しろ決済日が1か月とか、3か月先、ひどい場合は半年先なんて手形もありましたから、下請けは持ち切れず金融業者や取引銀行で高い割引料を払って一日も早く現金化したものです。
小切手は手形よりは現金性が高いのですが、中には振出日を2,3日先の日付にして、先方に渡し、その間に資金調達するというような扱い方もあって、油断できませんでした。
手形取引に全く関係ないような普通のサラリーマンなどでも、車を買う場合など、割賦代金の支払い方法として、マル専手形を組まされることが割とありました。まだ信販会社が未成熟な時代、車屋がお客さんに割賦販売証明書を渡します。それを取引のある銀行に提出して、月払いの金額が印字された手形を何枚も作ってもらい、それと車を交換するわけです。丸の中に専という字が入ったゴム印を手形に押しますから、マル専手形です。車屋は月に1度、その手形を回してきます。車を買った人は専用の口座に入金しておいて、毎月決済してゆくわけです。
ところがこれも立派な手形ですから、うっかり入金を忘れたりして不渡りになると、銀行協会内の不渡り日報に載って公にされ、ブラック・リストに載ります。2度目になると銀行取引停止処分になってしまいます。
このように、多くの悲喜劇のもとにもなった手形小切手の消え去る日が近づいています。
古本 買取 泉佐野市
タグ
2025年3月27日 | コメント/トラックバック(0) |