謎が解けた

最近は酒の宣伝と言えば日本酒が多いのですが、一昔前は洋酒が目立ちました。

それもサントリーが圧倒的に、CMの本数、質のリーダーだったと思います。サミー・デイヴィス・ジュニアーや山口瞳が出演したCMは傑作でした。

その一連のサントリーのCMの中に、古書をセピア色でソフトに映しながら低い声で何か詩のような朗読が重なり、最後はタンブラーグラスに揺らめく琥珀色のウイスキーの映像で終わる、というのがありました。

シックで良いCMでしたが、その中で読まれている詩のようなセリフが「‥‥大風の中を闊歩して(?)‥‥」とか「‥‥とどろきわたる‥‥」とか、切れ切れにしか聞こえませんでしたが、なかなか良さげなフレーズはいつまでも心の中に残り、何の本かしらと長い間、知りたいと思っていました。

それが先日、庄野英二さんの「アレン中佐のサイン」を読んでいてついに出くわしました。

太平洋戦争で日本軍の捕虜になったアレン中佐が聖書を読む場面。ヨブ記の第四十章にそれらしいフレーズがあったのです。

「主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた(中略)神のような声でとどろきわたることができるか」

どうもこれらしい。

古い訳の聖書では

「エホバまた大風の中よりヨブに応へて言たまはく(中略)神のごとき声をもて轟きわたらんや」(日本聖書協会1977版旧新約聖書から引用)

CMでは後者の訳を朗読していたのではと思います。旧訳の旧約聖書は詩的言葉に満ちているのです。

映像の中の本は古びた詩集みたいに見えましたから、その方面ばかり探していました。

積年(三十年程?)の謎が氷解して良い気分です。


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