思い出の価値up!
本を読む功徳は色々ありますが、記憶を呼び覚ましてくれることもその一つでしょう。
文春文庫の「建築探偵術入門」東京建築探偵団を読んでいると、一枚の建築写真に目がとまりました。なんか、見た事ある建物やなと思ってキャプションを見ると「日本学生会館」とありました。
埋もれていた記憶がムラムラと、ムラムラはおかしいか、マザマザと甦ってきました。中学生時代の東京方面修学旅行の宿泊場所でした。例の希望号で東京に着き、第一夜がここだったのです。場所は文京区本郷、水道橋の近くです。
解説を読むと、何とあのヴォーリズの設計と書かれています。当初は「文化アパートメント」として造られました。今ならさしずめ高級賃貸マンションのような集合住宅だったらしい。後年、旺文社が買い取って「日本学生会館」に変貌して、東京に修学旅行に来る学生達の定宿と化したのです。今はありません。残念ながら、昭和61年に取り壊されたらしいです。
それでも、ヴォーリズ作品に泊まれた事が判って、さかのぼって、ちょっと得した気分になりました。
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2012年3月20日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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