冷静な文士

伊藤整の「太平洋戦争日記」全3巻新潮社刊を拾い読みしていると、日々の記述の詳しいのに驚きます。昭和16年12月1日から昭和20年8月24日までの記録です。伊藤整自身の身辺記述もさることながら世界情勢、日本軍の動向など、実に知的に分析されて書かれていて読み応えがあります。



昭和18年7月1日には「今日から東京都となり、我々も都民となったわけである」という記述がありました。昭和19年2月20日には「(略)万一これ(流行性感冒)が流行して来れば、当局では薬を軍隊や重要産業部門に重点的に配り、学校は閉鎖し、流行地域は封鎖して、その外の土地との交通も阻止する予定でいるという(略)」とも書かれていました。戦時下、インフルエンザが流行してきたのでしょう。緊張感が伝わります。



日記全体を通しては、総じてバターをとても有難がって、その配給状態や入手に心を配っています。そしてバターを進物にしたりお礼に使ったり、物々交換にするなど、まるで貨幣みたいです。



戦後を見越してしきりに不動産を買っているなど、なかなか、文士には見られない冷徹な判断力が印象的です。



一読をおすすめします。



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