べートーヴェン

昨日、3月26日はベートーヴェンの命日でした。1827年にウィーンで亡くなっています。黄疸が出ていたといいますから肝臓が悪かったのでしょう。お酒も好きだったことが伝えられています。



なにか、民衆派、人民の味方みたいなことが通説と言うか、子供向けの伝記などで書かれたりしていますが、これは眉唾で一生、貴族や王侯に作品を献呈しては庇護を求めていたと言うのが本当らしい。それでいて、自分の作品の発表会を精力的にしては、収支について頭を悩ませていたと言われています。



結局、死んだ時にはかなり相当なお金が貯まっていて、弟の息子である甥のカールにそれは渡ります。ベートーヴェン自身は家庭を持たなかったのです。カールの母親と壮絶な親権争い、法廷闘争を繰り返して最後にカールの親権は得るのですが、このことはカールの心を傷つけました。カールも家庭は持ちましたが不運のうちに亡くなりました。音楽とは無関係な生涯でした。



ベートーヴェンの後期の作品にはなんとも言えない、人間の音楽とも思えない不思議な響きがよく出てきます。何か、人間の世界で疲れ果てた彼の憧憬が作ったような、宇宙の響きみたいな感じがします。



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