東洋大学と午年
今年の大学駅伝は東洋大学が制しました。
そして今年は午年。
東洋大学、馬と来れば自動的に坂口安吾を思い出します。
彼は東洋大学を卒業し、「白痴」「夜長姫と耳男」「信長」「二流の人」などの作品で作家として名を成しました。
そして戦後、一連の公営競馬の不正批判で、ジャーナリズムに華々しく書き立てられ、それを快く思わない勢力に襲われるのではないかという被害妄想に取り付かれて、一時雲隠れしました。
ある意味、戦後作家の生き方を先取りしたような作家でしょう。
小林秀雄の文芸批評を「教祖の文学」、と概括したセンスは、権威を解体して読み直す彼のスタンスがはっきりと出ています。
ちくま文庫から良い全集が出ていましたが、今は品切れ中。
古本屋でお探しください。
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2014年1月3日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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