午年の田楽

先日、桂米朝さんの干支の噺を書きました。

今年は午年です。

米朝さんは、午年の年初めには、「馬の田楽」をされることが多かったようです。

馬車を曳いた馬方さんが、荷物を降ろすべきお店を間違えている間に、近所の子供たちが馬の尻尾の毛を抜いて遊びます。

痛かったのか、馬が首を振った拍子につないでいた紐がほどけて、荷車ごとどこかへ行ってしまいます。

店から出てきた馬方さんがびっくりして、子供たちや往来で仕事をしている人、通りがかりの人たちに馬の行方を尋ねまわりますが、皆、のーんびりとしたふざけた事しか言ってくれません。

積荷が味噌樽だったので、

馬方「味噌樽を積んだ馬、味噌をつけた馬、知りまへんか?!」

男 「なにを言うんじゃいな、わしゃこの歳まで、馬の田楽は食うたこと、無いわい」

と言うのがサゲですが、それまでに登場する子供たちや、少し耳の遠い人とのやり取りは、抱腹絶倒です。

馬方一人だけがあせりまくり、ほかの人たちはトンチンカン。この対照のおかしさが噺の眼目でしょう。


大阪、堺市、岸和田市、貝塚市、熊取町は当店の地元です。古本、古書の売却をお考えでしたら、ぜひ大阪府古書籍商業協同組合加盟店の池崎書店にご相談下さい。只今明治の本、大正の本、昭和の本、平成の本、絶版文庫、文庫、単行本、個人全集、全集、漫画等、ほんとに積極的に求めています。(しかしです、一部の日本文学全集、世界文学全集、美術全集、世界百科事典、講座など、買い取りできない本や雑誌がございます。お電話などでお気軽にご確認ください。汚れた本も買取価格が極端に安くなったりする事もあります。) 古書・古本出張買取を強化しております。宅配買取も絶賛受け付け中。お問い合わせは古本・古書買取直通ダイヤル090-3990-1086、または 買取のお問い合わせ にて承っております。


タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ