よく似た話
日本では「三銃士」と言う名で親しまれている「ダルタニャン物語」はデュマの傑作長編小説です。
彼は豊かな想像力を駆使して、ちょっとした歴史的な事実を、たちまち波乱万丈の物語に仕立て上げる才能の持ち主だったそうですが、そのちょっとした歴史的事実を掘り出して、彼に提供してきた人物が居たそうです。
オーギュスト・マケという歴史学者です。
デュマは、共作者としてマケの名前を併記しようとしましたが、出版者が「デュマ作だから読者は金を払う」と取り合わなかったようです。
デュマは金銭的にマケに報い、マケも満足していたようですが、後日マケさん、「三銃士」の真の著作者は自分でございと、自分が書いた草稿を発表したそうですが、それを作品に仕上げたデュマの才能の素晴らしさがかえって評判になって、マケさんは墓穴を掘った格好になって、負けました。
何となく、日本で最近、マスコミを賑わした事件にどことなく似ています。
こちらの方はどちらが負けたのか、はっきりしませんが、せめてデュマのように後味良くね。
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2014年3月14日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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