砂の本
砂の本と言ってもボルヘスではありません。
野外の即売会から帰って来た本達です。今回のように晴天続きですと、乾燥しまくって砂埃が立ち、それが本箱の中に侵入。お客様が本を手に取られるたびに表面に付いたり、奥へ押し込まれたりしてがっしりと本に取り付いてくれます。これが少しくらい拭っても取れません。何故か表面に湧いてくるみたいです。
安部公房さんの「砂の女」は好きなお話です。実に印象的なのは、旅人の男を罠にかけて砂除去の生活に引きずり込んだ女が、いっぱし砂の専門家で、常識では考えられない言葉を随所に発します。
うろ覚えですが、「砂は乾燥していません。砂は知らぬ間に木を腐らせて、家をポロポロにしてしまいます。」などと言っては、男をイラつかせます。一度お読みください。
安部さんの本も買取いたします。
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2011年10月12日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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