芸術家
マチス展のカタログを点検していると、新聞の切抜きが挟んでありました。老女の写真があり、「回顧展を機に秘話披露」という記事。どうやら、マチスの孫娘との事。母親がマチスの息子と結婚したのでした。
アンリ・マチスの孫娘、これだけでも凄いのですが、このジャクリーヌ・マチス・モニエというご婦人はもう一人の20世紀を代表する芸術家、マルセル・デュシャンの義理の娘という関係もお持ちでした。
母親が後に、デュシャンと再婚した結果です。
デュシャンは、男子便器に「泉」という名前をつけて作品にした、スキャンダラスな芸術家として有名ですね。
その切抜き記事に、彼女が義父のデュシャンと旅行したとき、何も荷物を持ってないので「パパ、荷物は?」と聞くと、「持っているよ」とシャツをめくるともう一枚シャツを着ていて「これが着替え」、そしてポケットから優雅な仕草で歯ブラシを取り出したという事です。
われわれが同じ事をしたら、単なる無精者でしょうね。
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2014年6月7日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:美術
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