祭の後

天神祭が終わった後の大阪市内に伺いました。

今年は祇園祭も天神祭も天気に恵まれた酷暑の下、行われました。

イラつくような天神囃子もおっとりした祇園囃子も、風がそよとも吹かぬ中、汗をだらだら流しながら聴くのが最もふさわしい気がします。

今日の大阪市内は「祭なんか知らんで」、というようないつもの顔でした。

私は祭の直後の、不貞腐れたような、後片付けだけが残骸のような、だるくシラケた雰囲気が好きです。

フェリーニの映画のいくつかに、クライマックスのドンちゃん騒ぎの後、音楽が消え風の音だけになって寒々となった景色を映し出して終わるのがあります。

あんな感じがたまらない。