或る全集
市会があったので大阪古書会館へ。
中央公論社の「世界推理名作全集」全10巻が、誰からも見捨てられていたので連れて帰りました。
デザイナーの中林洋子さんの装幀がシックな事で有名な全集です。
変形のかわいいB6判、本体の色が奇数巻はアクア・ブルー、偶数巻がレモン・イエローの2種類というのが珍しい。各表紙や挟み込みの栞もそのパターンにしている。手間を掛けています。
箱のデザインは白と黒の荒い縦縞で統一してシンプルです。しかし、書名が書かれた小さな題箋が下の方に貼られていますが、その色をまたまた本体に合わせた2種類の色にしています。そこまで凝るかという感じ。
確かに見とれるほど綺麗です。
箱を見ていて、ふと葬式の鯨幕を連想しました。殺人事件満載の推理小説全集にふさわしいかもしれません。
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2015年3月23日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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