ギリシア悲劇?喜劇?
ユーロ危機が続いていますが、その張本人のギリシアがいよいよ大変になってきたみたいです。ギリシアが悲劇になるか喜劇になるか、ここ一週間が山場と言われています。
そんな時、アリストパネスの「雲」をひょんなひょうしに読みかけたら、これが実にビビッドでした。何しろストレプシアデスというおっさんが借金返したくない、返せないので、息子をソクラテスの学校に入れて弁論術を学ばせて、法廷で債権者を言い負かして借金を帳消しにしようと考えるのです。タイムリーですね。
ところが息子が嫌がるので自分が入学して、ソクラテスと掛け合ったりして面白い。最後のほうでは正論と邪論が出てきて、漫才のような議論をします。間男の罰は、二十日大根を尻に入れられて、毛をむしられ、熱い灰をかけられるとか、今の我々には興味深い知識を与えてくれます。結局、弁論術は何の役にも立たないと怒ったストレプおじさんは、最後に学校に放火して、おしまいというナンセンスぶり。ドリフのコントの最後のドタバタみたいです。
こんな面白いものを紀元前から楽しみ続けてきたギリシア、頑張ってほしいですね。
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2011年11月4日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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