本に喉を鳴らす
昨日の市で仕入れた本の整理です。
白水社から出た「芸双書」シリーズがありました。大衆芸能をジャンル分けして、10冊の本にしたものです。
「かぶくー大衆劇団の世界」「さすらうーサーカスの世界」「うなるー浪花節の世界」というように、端的に動詞で表現した書名が秀逸。
揃っているだろうと思ってましたが、「めくらますー手品の世界」が無くて「さらすーストリップの世界」が2冊ありました。
バラで売りますので、全然問題はありません。むしろ好都合かも。ただ「めくらますー手品の世界」が無かったのが偶然にしては面白かったです。
この本の口を競り合ったO書店さん。大絶賛の俳句がブログで続けられています。
遠雷に 素知らぬ顔の 雨蛙
普通なら、蛙は雨が好きですので「遠雷に 喉を鳴らして 雨蛙」とでもしそうな所を、あえて「素知らぬ顔」にした辺り、なかなか巧者です。ただ季語が2つ(遠雷、雨蛙)ありますので整理できたらしたいが、難しいですね。
何にせよ、この調子ですと、来年の今頃は古本屋の句集が出来そうです。
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2016年7月19日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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