娯楽は落語
おくだ書店さんのお誘いで、天満天神繁盛亭の昼席を堪能させていただきました。
場内、平日にもかかわらずほぼ九分の入り。名前通りの繁盛ぶりでした。
普段、テレビやラジオにはあまり出てきませんが、実力十分の噺家を見直せるという、落語定席のメリットを感じた一日でした。
特に面白かったのが、笑福亭仁昇さんと、桂文太さん、笑福亭鶴志さんの三人。
仁昇さんは後で調べると高校の先生もされているとか。語り口が時に、すごくざっくばらんになる瞬間が何度かあり、それがいかにも先生的で新鮮でした。
桂文太さんは「不動坊」をじっくりと、ある種の軽みを見せながら、分かり易いサゲに変えて大きな笑いを取っていました。貫禄です。
トリの笑福亭鶴志さんが、私の以前の印象を覆す、実にすばらしい変貌ぶりでした。だみ声なのは変わってませんが、耳ざわりでなく、声のコントロールがすばらしい。メリハリが利いてるのです。時々、ささやくように、気弱な表現が入るので、体つきから来る大雑把な印象が消えて、かわいいという感じのニュアンスが出てきます。「野崎参り」をたっぷり聞かせてくれました。
生の高座は、良いものです。
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2012年2月25日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:落語
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