久しぶり
亡くなった友人のお母さんを慰める会で吹田市に昨日から滞在しています。
今日は、偶然に同じ吹田市の万博公園での、大阪古書組合主催のレクリエーションに途中から参加して帰ろうと思います。
1970年の万博以来、永らく来なかったので、太陽の塔を見るのが楽しみです。
タグ
2014年11月8日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:大阪古書組合
人物像修正
昭和のはじめ頃、円本ブームと言うのがありまして、新刊の世界文学全集や日本文学全集の類が爆発的に売れました。作家達も潤いましたが、普段は地味な翻訳家達にも一度に大金持ちになった人が出ました。
豊島与志雄という小説家も、「レ・ミゼラブル」の翻訳が新潮社の世界文学全集に入りましたので、思わぬ大金が転がり込みました。
友人達が「あの男は金がある間は、ほうけた様に遊び暮らすに違いない」と心配して、寄ってたかって説き伏せて家を建てさせました。
それが良かったのでしょう。一生そこで暮らし、没後に6巻の作品集が出たほど仕事も残せました。
この人と晩年の太宰治が友達になりまして、豊島さん、太宰の思い出をエッセーに書いています。
それを読むと、太宰の心中相手の山崎富栄さんが、かいがいしく太宰に付き従う様子も伺えて、意外でした。
太宰と山崎さんはいつも2人で豊島家に訪ねて来ては、山崎さんが酒や肴を調達するために駈けずり回ったと書かれています。豊島さんはその姿に感謝と好感を抱いたようです。
ナイーブで純粋な人の言う事ですから私は信用して、今まで持っていた悪女めいた山崎像を修正したのでした。
やしきたかじんさんの奥さんの本が出るについて、何となくこんな事を書きました。
タグ
2014年11月8日 | コメント/トラックバック(0) |