出しそこねた手紙

古い本にはいろんな物が挟まっていることは何遍も書きました。



今日も今日とて、手にした本の間から未投函、封印がしてある手紙が出てきました。宛先は南支派遣浜本部隊の某男性、差出人は北河内郡寝屋川村(当時)の某女性。失礼して開封しました。



「兄上様は其の後お変わりなく、み国の為にお働きの事と存じます。こちらは初冬となり毎朝霜が真白ですが南支は非常に暖かで今も秋の様な時候だそうですね。(略)マラリヤと言ふ熱病がはやります様ですからどうぞ御注意願ひます。二千六百年の栄えある年も後一週間となりました。(略)お家の事は心配なく一心に軍務をおはげみになり立派な手柄を立て下さいませ。」



書かれたのは昭和15年ですね。典型的ではありますが、当時の感じがよく出ています。筆跡が幼いので小学校くらいかも。便箋の左下隅にアメリカ人の女の子が人形を並べた前で黒板にアルファベットを書いて教えている絵が印刷されています。文面とのアンバランスが面白いです。



切手が貼ってないので、出そうと思っていて忘れたのでしょうか。マラリアにも罹らず無事帰還されておられたらいいですね。



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