顔顔顔

土門拳の写真集に「風貌」があります。彼の最初の写真集です。明治から大正生まれくらいまでの各界の名士、有名人を撮りまくっています。それもページから顔がはみ出しそうなくらいのドアップが多いので、実に面白い本です。



尾崎行雄や鈴木大拙、牧野富太郎といったそれこそ明治のびくともしない男たちから、初代中村吉右衛門や六代目尾上菊五郎、山田耕筰、クロイツァーといった芸能関係、湯川秀樹や仁科芳雄の科学者たち、島崎藤村や志賀直哉、永井荷風などの文豪たちの顔顔顔が白黒ですが、実に人柄をにじませて迫ってきます。



私は講談社の文庫本3冊の形で初めて見たのですが、やっぱり「土門拳全集 第9巻」小学館で見ると、その大きさがすごく大切なことが分かりました。おすすめです。



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タイムカプセル

平凡社の誕生日です。1914年の事でした。ちなみに創業者の下中弥三郎の誕生日でもありました。「や、此は便利だ」という一種の軽敏な事典が出発でした。



それ以後、いろんな種類の事典や全集類を矢継ぎ早に出して経営基盤を固めて、現在の大をなしました。大きかったのは戦後の高度成長時代に合わせて、一家に1セットみたいなキャンペーンを展開して「世界大百科事典」を売りまくったことでしょう。



これが各家庭で大切にされたことは、買取にお伺いすると多くのお宅でいまだに見かけることで分かります。大変残念なことは、今は本として評価できないことです。腰を据えて読むと、ある時代がタイムカプセルみたいに封じ込められているのが分かると思うのですが。



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ホンモノ

ハーバード大学が昔、格安で買っていた文書がマグナ・カルタのオリジナルと判って世界中が驚いています。世界史で覚えたマグナ・カルタという言葉。大憲章と訳されています。何となくマグマ大使がカルタをしているみたいで、学生時代にすぐに覚えられました。



ハーバードでは、当時たくさん作られた写本の一つだろうぐらいに思っていたそうですが、研究の結果、オリジナルだと判定されました。810年前に制定された法律ですから、ものものしい名前のわりには新しいものだったのですね。日本にはそれよりはるか以前の文書がいくらも存在していますから、年代的にはちっとも驚きません。



でも日本でいえば十七条憲法を聖徳太子が書いたものが出てきたみたいなことなんでしょう。ハーバード大学、大儲けじゃないですか。ハーバード大学にいやがらせをしていたトランプさんの鼻をあかしてやれましたね。



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2025年5月17日 | コメント/トラックバック(0) |

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久しぶりのクニオ

久しぶりに、全く久しぶりに小川国夫の本を手に取りました。「悲しみの港」という本です。朝日新聞に連載した小説です。昔、小川国夫を愛読した時期がありました。初期の「アポロンの島」から昭和55年の「アフリカの死」辺りまではかなり忠実に読み続けた記憶があります。



その頃は小川国夫、同じく小説家の辻邦生、歌人の塚本邦雄の三人が3クニオなどと呼ばれて、初版本、限定本ブームとも重なり合って、古本業界で大いにもてはやされていたのでした。今では想像すらできません。中では小川国夫がもっとも私の好みでしたが、何となく読まなくなってしまいました。



久しぶりに読むと、おなじみの藤枝市の郷土物でもあり、やはり文章の力はあり、新聞連載という事で筋立てにも興味をつなぐ工夫が見えて、力作と思いました。一度、旭屋書店のサイン会で生の本人を見たことがありました。とても顔の大きな人でしたね。



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ひとつ減った

昨日は病院での定期健診で胃カメラを飲んできました。私の胃潰瘍はぶりかえすことがあるタイプなので、時々胃の中をチェックしたほうが良いとのこと。だから何度も胃カメラを飲んでいるうちに、だんだん慣れて少し楽しみになってきています。というのも、麻酔が気持ちいいからです。



実は私は寝つきが良く、胃カメラの部屋でベッドに横たわって喉の麻酔を受けるあたりからすでに眠くなってきているのです。そこに点滴で麻酔が入りますから、一も二もなく眠ってしまうのです。麻酔が切れて目覚めの気持ちいいこと。



今回も異状なく、胃壁面はきれいだったそうです。私は熟睡している間に済んでいますから生映像は見ていません。あとでモニターに映される画像を見てもまあ、素人ですから、どこがどうなっているのやら。少し柿色っぽいのがうねうね。



まあ、薬が一つ減りましたから、良くなっているのだと安心しています。



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2024年7月13日 | コメント/トラックバック(0) |

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