通訳は難しい

米原万里さんと言うロシア語の通訳者がおられました。残念ながら若くして亡くなられましたが、沢山の本を残されています。

「不実な美女か貞淑な醜女か」というエッセー集は読売文学賞を受賞した、彼女の代表作ですが、実に面白い。

題名からして、洒落ています。

同時通訳の現場体験を土台に、言葉と言葉の橋渡しの本質論を展開しています。

いろいろ面白い話題に事欠きませんが、宮中晩餐会についてもチクリと書いています。

通訳は、言葉を発する人の表情や唇の動きなどをとっさに見極めながら翻訳語を組み立てるのが大切で、現在行われているような、食べている人の椅子の後ろに隠れるような配置ではいけないのではないかと。

正論ですね。

宮中晩餐会では通訳者は、晩餐会前にまったく同じ料理を食べるということも書かれています。一緒に食べながら通訳ができればという、米原さんのため息が聞こえるようです。

用意されたスピーチ原稿の朗読をその場で通訳するよりも、即興的に話すのを通訳するほうが実は易しいと言うのも意外でした。

前者のほうがはるかに濃密だからだそうです。

そうでしょうね、突然の指名のスピーチなんか、半分は「えー」や「あー」や「そのー」ですもんね。


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2014年1月8日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:お勧め本

朔太郎とハイフェッツ

即売会の準備で本を引っ張り出していると、つい、拾い読みをしてはかどりません。

その中からの話題です。

萩原朔太郎と室生犀星の交友は有名ですが、ある時、犀星が、朔太郎の顔はハイフエッツに似ていると言った、と書かれていました。

なるほど、厚ぼったく出張った大きなたれ目、狭いような広いような傾斜のない額、貧弱な顎などよく似ています。

朔太郎は、あんな意志の強そうなところは俺にはない、と言っていたそうです。

朔太郎はマンドリンの名手で、音楽好きなのはわかりますが、あの犀星が友人の顔をハイフェッツにたとえる程、西洋音楽好きだということは少し驚きでした。ハイフェッツは戦前来日もしているので、案外二人は日比谷公会堂あたりで聴いたのかもし知れません。


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