我らのテナー

日本の男性声楽家で最初に国際的な評価を得たのが藤原義江でした。彼が亡くなって昨日でちょうど50年です。ハーフなのでほりが深く端正な容貌、堂々とした体形で舞台映えがしたと言います。ただ、ほとんど独学でしたので正式な発声法を習っておらず、残された録音を聴いても喉を絞った窮屈な歌声で、高音は苦しいものでした。



天衣無縫の生き方でしたが、終生、歌劇への愛は変わらず、彼が組織した藤原歌劇団は日本では新国立歌劇を除けば、上質の歌劇を提供し続けているオペラカンパニーの第一でしょう。



晩年は帝国ホテルに住んでいたといいますから、後援者のお蔭とはいいながら、大したものです。そういえば淀川長治さんも晩年は同様でしたね。どちらも一つの道を貫き通した人間ですね。



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2026年3月23日 | コメント/トラックバック(0) |

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不思議な本



この本、70代以上ぐらいの人なら懐かしいかもしれません。1960~1970年代にかけて河出書房がつるべ打ちに出しまくった全集本の一冊です。日本文学全集第29巻「現代詩歌集」です。それだけなら珍しくもない、100円均一でも売れ残りそうな本ですが、写真をよく見ていただきたいです。



実はこれ革装丁なのです。もちろん普通はクロス装なんですが、なぜかこの本は全革装に金型で金箔文字や模様を押しています。中身は全く通常の本文で奥付にも特別なことは何も書かれていません。昭和44年に出て、定価580円と印刷されています。不思議ですね。普通状態のこの本を持っていた個人が特別に革で装丁しなおしたとは考えにくいです。



新潮社などでは聞くところによると、ある本が10万部以上出たら、特別に革で装丁したその本を記念に著者に贈るそうです。そうした種類なのかもしれませんね。この河出の「現代詩歌集」は詩人の村野四郎が編集しています。河出書房が、よく売れたから特別に作って村野四郎に贈ったものかもしれませんね。



不思議な本です。これだけ書いても、この本を欲しいという人はまあ無いでしょうね。



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2026年3月1日 | コメント/トラックバック(0) |

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うかうかできない

昨日は参加している市会の当番日ですから、朝から大阪古書組合です。着いた時はまだ展示する長机の上にはあまり本が載っておらず、ガラガラの状態でした。ところが時間が経つにつれて本が集まりだし、開札の午後1時半にはどの長机も本でてんこ盛りになっていました。



ありがたい事です。振りもうぶい状態の出品が多く、かなり熱のこもった競り合いが業者さんの間で繰り広げられました。中には来年の春の即売会に向けた仕入れをされている方もちらほら。



でも来月はもう12月。うかうかしてられません。



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すごい翁

昨日は某国営放送の音楽番組で、めでたい演奏を聴くことができました。N響をヘルベルト・ブロムシュテットさんが指揮してメンデルスゾーンの交響曲第2番「賛歌」を演奏したのです。確かに曲は珍しい曲ですが、めでたい表題が付いてます。しかし、めでたいのはそれだけではありません。



指揮者のブロムシュテットさんは実は御年98歳なのです。来年は白寿という、間違いなく現役最長老の指揮者、いや、音楽家と言ってもいいと思います。この人、去年も来日されています。その時にもテレビで聴きましたが、ひょっとして今年で最後になるかな、とふと思ったのですが、なんの、去年より積極的なプログラムで、今年も感動を与えてくれました。



大体日本人は長老音楽家に弱い(甘い)のですが、この人はけた外れです。このメンデルスゾーンの前にストラヴィンスキーの曲を演奏しているのです。そしてあまり日本では演奏されない「賛歌」。指揮はただオケに合わせて棒を振っているのではなく、オーケストラを確実に先導しているのです。しかもこの「賛歌」という交響曲はオーケストラ、独唱者3名、混声合唱団という編成で、1時間ほどの大曲なんです。演奏者とアイコンタクトをとったり、キューを出すのも大変です。ブロムシュテットさんはいかにも楽しげに、そして厳しくこなしてゆきます。



座って指揮はしますが、ステージを出たり入ったりは手押し車みたいなのを使って自分の足でされます。



いや素晴らしいです。菜食主義者としても有名ですが、すごいエネルギーですね。めでたい。



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2025年11月17日 | コメント/トラックバック(0) |

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すんでやれやれ

昨日ははるか昔に免許を取るために通った自動車教習所に出向きました。高齢者教習を受けるためです。この教習を終了していないと、今年6月の免許更新ができないのです。



視野、動体視力、夜間視力の検査が個別にありました。視野は全く問題なし。動体視力は年齢相応の衰え。夜間視力は気を付けないと、という判定でした。



あとは実車で、助手席に講師を乗せて、場内を回ったり、交差点を通過したり、段差に乗り上げたり、狭い場内で30キロ出したり、等々、特に問題点はなかったみたいです。



2時間の講習が終わってやれやれ、気になっていた記憶力のテストは免許切り替え時に満75歳を超えている人が受けるものでした。やれやれ。



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2025年3月25日 | コメント/トラックバック(0) |

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