無視されて

カフカの没後100年が昨日だったらしいです。どうりで新潮文庫から立て続けに2冊も新刊が出たわけです。



カフカは宮沢賢治と同じように、草稿の形で多くの作品が残されました。残された、という言い方は変かもしれないですね。実は彼自身は草稿のすべてを焼き捨ててくれ、と友人のブロートに依頼して草稿を預けて死んだからです。ブロートはカフカの頼みを無視して、自分で草稿を整理してカフカの作品として発表してしまったのです。



その整理の仕方がカフカの制作意志と少しずれているのではないかという疑問が少しづつ起こり、最近の草稿研究で整理し直されて、今までとは随分と作品の印象が違う翻訳が出てきているわけです。



カフカからすればどちらにせよ、俺の気持ちを無視しやがって、かもしれません。



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きしむ

昨日は参加している市会の当番日でした。事前に出る目録が少なめでしたので、そのつもりで行くと、なんのなんの、いつもに増して多くの出品で、出品台の上はてんこ盛りでした。



振りも盛況で、当日持ち込んでいただいた人文系の一口が大変な人気でした。やはりウブい品は魅力的ですね。



みなさん、たっぷり買ってタイヤを軋ませながら帰ってゆかれました。



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解決を

1948年の今日5月14日にイスラエル国が建国宣言をしました。バレスチナ地域のイギリスの委任統治が終了と同時です。また、同時にアラブ諸国がイスラエルとの戦争を宣言しました。今に至る悲劇の始まりです。



そもそもイギリスの2枚舌外交をバレスチナ入植を計画していたユダヤ人、シオニストたちに利用されたのが大きな原因だとされています。第1次大戦のときにアラブ側にすり寄って、共同でドイツとその同盟国トルコと闘うことを持ちかけ、見返りにアラブの後ろ盾になることを約束、その舌の根も乾かぬうちにシオニスト勢力にパレスチナへの入植を約束。



つまりインドからの物資の輸送ルートを確保するために、両方を操ってうまく立ち回ろうとしたためでしょう。そのインドが独立を果たしたため、イギリスは厄介な問題から手を引いて国連に丸投げしたのでした。



アメリカ主導の国連は、アメリカ中枢に深く食い入ったユダヤ勢力のロビー活動で、パレスチナ側にひどく不利な分割案を採択、パレスチナ側は認めませんでした。



大国のエゴがどれだけの悲劇を生むかの証が今の中東情勢です。解決できるのでしょうか。



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2024年5月14日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:古本 大阪 買取 雑感

四天王寺春の大古本祭り初日でした。

昨日は四天王寺春の大古本祭りの初日でした。お天気も曇りではありましたが、幸いなことに雨は落ちてこず、本探しにうってつけの一日となりました。



午前10時の開場の直前には大勢の古書マニアのお客様が、テントが開かれるのを今や遅しと待ち構えていて、息苦しいほどでした。超大型の100円均一本コーナーもえらい賑だったそうです。



会期は10日間ですから各店、各コーナーは毎日補充に余念がないことでしょう。是非とも何度もお越しください。



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くるっと

今日は山の文学者、小説家の深田久彌の誕生日です。小説もたくさんありますが、山の方では「日本百名山」が有名ですね。この本片手に、片っ端から登ってやろうという登山愛好家もお大勢おられることでしょう。最近では「日本百低山」というのも流行っているそうです。



この深田さんの奥さんが北畠八穂という童話作家です。奥さんだったと言ったほうが良かったかな。北畠さんが病弱だったので、深田さんが他の御婦人とよからぬことになって、結局離婚となりました。離婚した途端、北畠さんが「夫の小説の方の作品は殆ど私が書いたもの」と暴露して騒ぎになったそうです。



この北畠さんのエッセー集「透った人人」の中にちょっと意外の話がありました。北畠さんが鎌倉に住んでいた時、川端康成と親しくなったそうです。ある時、小林秀雄がやってきてオリンピック映画(おそらく戦前のベルリン大会)を見てきて素晴らしかった話をしたそうです。見に行けないので病床で気分が沈んでいた時に川端がやってきて、彼女を元気づけようと、「オリンピックをやってあげましょう」と言うなり羽織を脱ぐと、畳一畳の上でくるっとトンボを切ったと書いてあるのです。



あの川端が、とびっくりしました。まあ肥満タイプでないので可能でしょうが、歌舞伎の世界でも若手は練習すると言いますから、普通の人は怖くてとっさにはできないでしょう。



川端康成の隠れた一面でした。



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