全集の味

何度も書いていますが私は全集本が大好きです。最近の古本業界での全集本の凋落ぶりには目を覆いたくなります。それでも個人的にはなんとか助けたい気持ち一杯ですが、それでも限りがあります。



出版社でいうと筑摩書房や新潮社の個人全集は造本、装丁にセンスがあり、捨てがたいのです。はるか昔のものでも気品があり存在感があります。筑摩書房で言うならば初期の太宰治全集や宮沢賢治全集、梶井基次郎全集など。新潮社では赤箱や黒箱の方の三島由紀夫全集、背皮装の小林秀雄全集や堀辰雄全集、平野謙全集などが好ましい仕上がりです。



講談社も亀井勝一郎全集や子規全集、山本健吉全集など、どっしりしたのが沢山出ていますが、なんとなく作りが無骨で大げさで手に馴染みにくい。それが内田百閒全集みたいに良い結果になっていることもありますが。



文芸出版社ではないのですが、朝日新聞社の全集は好ましいです。獅子文六全集や大佛次郎の全集などは、腰の柔らかい薄手の本文用紙が読みやすく造本も入念です。



全集作りがからっきし下手なのが岩波書店と角川書店です。味わいに乏しく愛情が感じられません。特に岩波は画一的です。角川は中原中也、立原道造とか内容は良いんですがね。



その中間が名前どおりの中央公論社。下手ではないが上手くもありません。どのシリーズも、やたらビニールカバーを箱にも本体にもかぶせて手触りが良くありません。



出版社の持ち味が端的に出るのが個人全集だと私は思っています。



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