安部さん惜しかった
ノーベル賞の選考会のエライさんが最近、「安部公房さんはもう少し生きていたら、間違いなくノーベル文学賞を授けられた」と語ったそうです。
日本人では、安部公房、三島由紀夫、井上靖の三人がノーベル文学賞候補の常連でしたが、その人の言うことには「安部確実、三島はそこまで行ってない、井上は健闘している」レベルだったとか。井上さんは生前、その時期は新聞記者を集めては、落選の報が入ると残念会を開いていたことは有名でした。小説家になる前は新聞記者をしていただけに、記者の心理をよく知った振る舞いだったと言えるでしょう。
三島さんも猛烈に欲しがって、スウェーデン大使に会ったり、熱心だったそうです。
一番淡々としていた安部さんが最短距離にいたのです。
現在の日本の作家では?の質問に「現存作家については言うことはできません」との答え。
もちろん村上春樹さんを念頭に置いた質問に違いないですが、スルリとはぐらかされたようです。
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2012年3月24日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:作家のこぼれ話
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