不思議な鉄の管

全くというか、自分にはほとんど興味が持てない本も、古本屋としては扱います。入荷すれば訳が分からなくても、本として欠陥が無いか調べることもします。つまり、汚れや落丁の有無、書き込みの有無などを調べるわけ。



昨日もパラパラとその手の本を調べていたら、ある写真が目に入りました。短い鉄の管なんですが、水平に2方向に直角に交わったのやら、その交わった継ぎ目にもう一本縦に継がれて立体的に3方向に伸びたのだとか、いろいろの鉄の管の山。分かりやすく言うと今のパイプ配管の継ぎ手のような鉄管の写真です。



つまりこの鉄の継ぎ手に、長さを決めた木の梁や柱を差し込んでゆくと自動的にテントの骨組みが出来上がるという仕組みです。体育大会などでテントを組み立てたことのある人なら、今とほとんど同じ仕組みであることに気が付きます。古代中国の墳墓の石室に棺が置かれるのですが、棺を真ん中においてこの骨組みが建てられ、全体を薄い布で覆ったらしいです。



骨組みの木や覆っていた布は朽ち果てて、継ぎ手の鉄の管だけが出土品としてその本に載っていたわけです。中国の洛陽の古墳から出土したものでした。それぞれに中国の元号で年代が書かれていて、西暦にすると247年らしいです。それにしても今とほとんど同じものが、1800年ほども昔の中国で当たり前のように使用されていたのにはびっくりでした。逆に言うと変わってなさに驚きました。



本は「中国の考古学」隋唐篇 岡崎敬著 同朋舎版 でした。



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