橋本さんと文楽
大阪市の新市長の橋本さんは、ある意味、正直な人です。
文楽を初めて見て、二度と見に来ないだろうとおっしゃられたとのこと。すべての人が文楽をたのしむ必要はありません。好きになる人、嫌いになる人、あるのが当たり前です。自分の気持ちを正直に、素直におっしゃったと思います。
市の財政の状態によって、引き締めるべきところは引き締めるのも当然のことです。
でも、行政上の判断、予算組み立て等の判断過程の中に、自分の嗜好は入れないでいただけたらと思います。こんなことは、言わずもがなと思いますが、お願いしたい。お忙しいとは思いますが、もし、文楽劇場に対する助成を切ろうとされるならば、その前に、演目を替えて、もう一度、もう二度、ご覧になっていただきたい、せめて。
いろんな厚みを感じていただきたい。
今、文楽を例にあげましたが、他の芸術分野もほぼ同様です。こうしたものは、保護のもとで生きてきたのです。ある種、それが常態なのです。欧米でも然り。アジアでも然り。
一回の体験で、判断するのは、どの分野でも、拙速と変わりはありません。
よろしくお願いいたします。
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2011年12月5日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:身辺雑記
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