古い芸新は面白い
本や雑誌を整理していて、もう、誰も買わないだろうと判っていて、それでも捨てられないのがあります。
雑誌でいうと「芸術新潮」のバックナンバーなどがそれです。古本業界用語では「芸新」。いまの「芸術新潮」とはちょっと別物と思ったほうが良いでしょう。
昭和40年代から50年代にかけて、岡本太郎や小林秀雄、洲之内徹や吉田秀和や梅原猛などが連載しており適当に一冊を手にとってパラパラ見ていると、その充実ぶりに時間の経つのが惜しいほど。
コラムでも西条卓夫が匿名で「日本版LP新譜抄」というクラシック音楽のコーナーを長年執筆していて、そのヘンコな毒舌批評が一種、名物となっていました。未だに単行本などにまとめられていません。 これも捨てられない要因の一つ。
今、昭和53年の7月号を見ていると、東郷青児の代筆画家の事が記事になっていました。そこでは画家が代筆者を使う理由を3点あげています。
① 自分には描く力がない ② 依頼をこなし切れない ③ 他人が描いても、同じ結果である
かなりあけすけですね。③がすごい。まあ、この3点は、卵が先か、に近い気がしますね。どれもが原因であり結果みたいです。
私は初期のナイーブな東郷青児は好きですけどね。この記事を読んでいて、ふと、ビュッフェを思い出しました。自己の画風の機械的再生産では共通していると思います。ビュッフェは嫌いですが。
こんな記事は芸新でないとなかなかお目にかかれません。しかし置き場所がねえ‥。
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2020年8月4日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |