懸案が片付く

先日月曜日の古書会館での市会で仕入れた本達の中にちょっとうれしい本が混じっていました。筑摩書房刊の世界古典文学全集中の「老子 荘子」の巻です。



この全集は世界の主だった古典に限った全集で、1964年に刊行を始めて、この「老子 荘子」で約40年後にやっと完結したわけです。筑摩書房は時間のかかる全集を辛抱して完結させる事で有名です。「本居宣長全集」なども時間がかかったことでは指折りです。



この「老子 荘子」巻も註釈担当者が凝って、その挙句亡くなったので、他の人が引き継いだので時間がかかったそうです。私もこの巻以外は早くから揃えて持っていたのですが、この「老子 荘子」の巻だけが抜けていたのでした。「日本の古本屋」で探すと、出品はされているのですが、軒並み2万円前後しています。



手が出なかったのですが、今回無事安く入手出来て、何か懸案が片付いたような気分です。



古本 買取 泉佐野市

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こんな日もある

昨日は、100冊を少し超える規模の全集の中の1冊を探すことになりました。それが有る場所はわかっています。あけ放たれた押し入れに積み重なっています。もう一組、別の100冊単位の全集がその前に積みあがっています。つまり手前の全集を少しづつ崩しながら奥にたどり着いて探そうというわけです。



ある程度ひもでくくっていたら話は早いのですが、全部バラバラ。1冊が4,~500ページあって箱に入っていますから何冊かづつつかみだしては後ろに積み上げてゆきます。後ろにも本がありますから、その上にのせてゆくので不安定極まりありません。時々、体を動かすひょうしにその不安定な本の山に当たって崩れたりして一向にはかどりません。古本屋の倉庫の作業とはこんなものです。



目的の全集が少しづつ姿を見せてきますが、背文字には探している巻はありません。半分ほど探したらその巻がひょっこりと見えてくるだろうと考えていました。経験的にそうしたケースが多いからです。が、甘かったようです。とうとう一番奥の一番下にその巻を見つけた時は汗だくだくになっていました。



よりによって一番奥の一番下。こんな日もありますね。



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2025年9月19日 | コメント/トラックバック(0) |

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ぴちぴち

何度か日本文学全集のことを書きました。日本人の全集好きはその出された数を見ても明らかです。古くは昭和初頭から最近まで続いています。その沢山の中でも、異色と言えるのが昭和40年前後に集英社が出した「新日本文学全集」全38巻です。



普通の日本文学全集は大体大雑把に作者の生まれ順に第1巻から割り振られています。第1巻二葉亭四迷集とか坪内逍遥集、真ん中あたりに川端康成集など。最終巻が大江健三郎や、阿部公房など、という感じですね。ところがこの全集、巻立てがあいうえお順なのです。第1巻阿川弘之・庄野潤三集、第2巻鮎川哲也・仁木悦子集、第3巻有馬頼義集、第4巻有吉佐和子集、第5巻石原慎太郎集、第6巻井上靖集、第7巻梅崎春生集ときて最後は第38巻吉行淳之介集となります。実に奇抜です。



まあこれは、収録した作家たちがほとんど差がなく同年配なので、致し方なく五十音順にしたのだろうと思います。学校の教室の出席簿みたいな感じです。身長がわかれば身長順というのも面白いかも。



そして今少し並べただけでも分かるのですが、この全集で初めて全集に取り上げられて、以後、どの日本文学全集にも収録されない作家が目立ちます。第2巻、第3巻がそうですし、他にも西野辰吉、源氏鶏太、高木彬光、島田一男、佐野洋、南条範夫、大原富枝などという作家が収録されています。一口で言うと、推理作家や大衆小説作家が大勢取り上げられているのです。



「新」と銘打っていますから、夏目漱石や島崎藤村はありません。戦後に活躍し始めたぴちぴちした作家たちを積極的に収録しているのです。



古本でもあまり見かけませんから、売れなかったのでしょうが、ユニークさでは抜群の日本文学全集だと思います。電話帳みたいな(古いね)あいうえお順にアイデア賞をあげたい。



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2024年10月24日 | コメント/トラックバック(0) |

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古典

昨日は参加している市会の当番市の日でした。若い同人さんが2名加わっていただき、パワーアップして元気な雰囲気の中、さくさくと開札が進みました。新版のカント全集やキケロ選集などが良い値を呼んでいました。



硬い本は売れなくなったと言われつつも、売れるのです。つまり中途半端な硬い本は売れませんが、古典中の古典などの、学問的に新しく筋の通った翻訳、注解の充実した本は評価されるのです。当たり前といえば当たり前過ぎますね。



途中で失礼して新大阪に娘と孫たちを迎えにゆきました。春休みなので帰ってきてくれました。古典も良いですが、ピチピチした生命力も有り難いです。



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扉の奥

押し詰まってきましたが、今年は例年以上に掃除などする気が起こりません。体第一という大義名分があり、水戸黄門の印籠みたいに堂々とそれを押し出しています。



といっても以前から気にかかっていることがあります。何年も前ですが、自宅で本の置き場に使っていた部屋を人が泊まれるように綺麗にしなければならなくなり、あわてて屈強な助っ人2人にお願いして、一日で、遠くの倉庫の扉のついた物入れに押し込んで、その前にも本を積み上げて、開かずの場所をこしらえてしまったのです。



それから一度も開けてませんので、中の状態が気になりますが、扉の前の本の山を見ると、まあ良いか、と逃げてしまうのです。さいわい体も動くようになったので今日こそはと出かけて、本の山を崩して脇に寄せ、扉を開けてみました。



恐れていた湿気はほとんどなく、本の状態は無事でした。それよりも、完全に忘れていた揃物なんかが続々と出てきてビックリでした。とうの昔に市なんかに出品したと思っていた個人全集などがお久しぶりと姿を見せると、思わずほんまかいな、とつぶやいてしまいます。



まあ、昨日はそれほど深追いせずに、また扉を締めたのでした。



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