2個め

今日10月21日は、朝永振一郎博士に日本人として2つめのノーベル賞が授与された日です。1965年のことでした。しかも1回目の湯川秀樹博士と同じ物理学賞でした。このお二人はともに京都育ちで学校も同じ、専攻も同じで、話題になりました。



湯川博士の受賞は1949年でしたから私はまだ生まれていませんでした。小学校の頃は、日本人も1つノーベル賞をもらっているんやなー、程度の意識でしたが、朝永博士の受賞のときは中学生くらいでしたからとても嬉しかったのを覚えています。



このお二人はいっとき、同じ部屋で暮らしていたことも有って、湯川さんが考えに熱中しだすと部屋の中をぐるぐると歩き回って、たまらず自分は逃げ出したと、朝永さんは後に随筆に書かれています。



朝永博士は繊細な文人肌の面を色濃く持たれていて、それは残された15巻に上る著作集のアチラコチラから伺えます。お酒を飲んでよろけて骨折して、ノーベル賞の授賞式に出席できなかったという、ちょっと残念だけれど何となく微笑ましいエピソードも残されています。



私はどちらかと言うと、堅苦しそうな湯川さんよりも朝永さんの方に親しみを覚えます。



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2023年10月21日 | コメント/トラックバック(0) |

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