蔵書処分
1837年の2月2日、昨日ですが、大塩平八郎は生涯に読み貯めた5万冊の書物を、大坂の4軒の本屋を集めてすべて売り払いました。千両ほどになったそうです。そしてその金を、困っている家1軒につき1朱与える、1万軒の家に与えるというビラを刷ってその本屋に配らせました。ビラ持参者に1朱与えたそうです。
時代は天保の大飢饉で、地方にも都会にも餓死者があふれるありさまで、大塩平八郎は幕府の無為無策、役人の腐敗、豪商たちの強欲ぶりに堪忍袋の緒が切れて住まいのある大坂天満に乱を起こすのですが、その前段階での事です。
彼の住まいが私の卒業した中学のすぐ近く、大蔵書家であったこと、彼の起こした反乱の火事が大塩焼けという大火になって、たぶん私の先祖の天満の家も焼けたのではと思うと、歴史事件の中でもとりわけ近しい気がしています。
古本 買取 和泉市
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2025年2月3日 | コメント/トラックバック(0) |