猫のただ飲む

谷町の古書会館で「たにまち月いち古書即売会」の為の搬入をしました。

その時、厚生書店さんと落語の「猫の忠信」の話になりました。噺の中では、浄瑠璃の稽古屋に通う吉野屋の常吉に化けた子狐が正体を見破られ、化けたいきさつを語る場面で、ややこしいセリフを語りますが、その意味がなんやろかと二人で考えたのですが、見当つきません。音で書きますと「ころは、にんのう、ひゃくろくだい。おおぎまちてんのうのぎょう、やましろやまとにかこくにでんそといえるねずみはびこり云々」です。

名人、例えば桂米朝さん、亡くなった桂枝雀さんなどの口演を聞くと、何となくわかった気になるのですが、いざ、その意味となると判らない。

「にんのう」てなんや?となり、帰って桂米朝さんのちくま文庫版「上方落語 桂米朝コレクション 五 怪異霊験」編を読むと「頃は、人皇、百六代」であると判りました。米朝さんが「落語を聞くと勉強になりますな」とよく話しておられますが、まさしくその通り。歴史や人事全般の教科書になります。調べると、神代と別して、神武天皇以来の天皇の代の読み方の事らしいです。

この噺全体は「義経千本桜」を通しでやろうとする浄瑠璃の稽古屋のドタバタ劇ですが、くすぐりや名前のもじりなど、浄瑠璃の知識が無いとなかなか判りにくい。猫がタダ酒を飲んでいたので「狐忠信」が「猫のただ飲む」、吉野屋の常吉さんが義経、

稽古屋のお師匠はんがお静さんで静御前と、うまくできています。昔の町内の職人さんや旦那さんなどは、浄瑠璃、義太夫の稽古屋に通うのは当たり前みたいな感じだったらしいです。

今、稽古屋があれば一度のぞいてみたいです。

大阪古書組合では、落語会が催されて一般のお客様にも聞いていただいた事がありますが、今度は一度、浄瑠璃会を開いて欲しいですね。


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2011年12月16日 | コメント/トラックバック(0) |

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