ツイン21古本フェア初日ありがとうございました
小雨そぼ降るお寒い中、ツイン21古本フェア初日に際し、ご来場誠にありがとうございました。
外の寒さに対し、会場のお客様の熱気、店主の意気込み相まって、A香港型インフルエンザあっちゃいけの元気をいただきました。
売れた書棚は毎日補充して、会期終了まで、ご来場よろしくお願い申し上げます。
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2012年1月22日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:即売会
ツイン21古本フェア 今日から!
お待たせしました。初春の名物、恒例の大阪ツイン21古本フェアが今日から始まります。
昨日、小雨の中、夕方から現地で搬入作業でしたが、各参加店の皆さんは年初めの催事に、いつも以上の品ぞろえで準備されていたようです。
開催期間は
1月21日(土)~1月28日(土)
開催時間は
午前11時~午後8時(最終日は午後6時まで)
場所は
大阪ツイン21特設会場
当店は、絶版文庫やちょっと珍しい文芸書、例によってクラシックCD、セット物、ジャズCDなどご用意しております。
皆様方のご来場を心からお待ち申し上げます。
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2012年1月21日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:即売会
源流 枝雀さん
昨夜の「ブラタモリ」で、武蔵野の野川の源流までたどる企画を放送してました。
誰もが見てみたい川の始まり。本当に湧き水のところまで見せてくれました。
思い出したのが桂枝雀さんでした。彼も落語の枕などで、川の源流を見たくて見たくて、どこか兵庫の山奥まで探しに行ったことを話しておられました。気になるとどうしょうも無くなる性分であったとのことで、探し当てた時は、本当に嬉しかったらしく「ウ、ワーーー!、ウ、ワーーー!」とその時の感動を高座で再現されていました。
彼の芸は、河のように裾へ広がるのではなく、まさに源流へ源流へと遡るような、何処までも一点に集中してゆくタイプだったと思います。段々と純度が増して、ついには透明になるような芸。
ふと、思い出してさびしくなります。
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2012年1月20日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:落語
神風 玉の海 吉田秀和さん
相撲の話題をもう一つ。
最近の相撲放送にあまり興味が無くなった事を書きましたが、以前に比べて、解説者が劣ることも理由の一つです。
NHKの中継は、今でも車の中で聞かないことも無いのですが、概して解説が魅力ない語り口で、興ざめです。唯一聞かせるのが北の富士勝昭さんただ一人というのは寂しい。北の富士さんは取口の分析も要点を伝えて明快、それ以上に、怖いものなしの毒舌が聞かせる芸になってます。つまりユーモアに包めてるということでしょうか。
世評が高いのは舞の海秀平さんの解説ですが、彼が「今の○○関の気持ちは、多分ゆれてるんじゃないかと思いますね」などという様な心理分析もどきを多用するのが、聞いてられません。アナウンサーがそういう発言をするようにリードしている節が見えることもあります。
NHK大相撲中継は、過去に玉ノ海梅吉さん、神風正一さんという二大名解説者を擁していました。二人とも現役時代は関脇が最高位でした。玉ノ海さんはゆっくりした口調で滋味溢れるユーモラスな解説。横綱同士(大関同士だったかも)の明らかな無気力相撲の解説で「何と言うか、まあ、うるわしき友情ですな」と放送した事は有名です。神風さんは、明晰な口調で相撲前に展開を予測、終わってからの分析も無駄なく全体の流れを俯瞰しながら、勝負のカナメを指摘するという、これが解説だという見本のよう。
吉田秀和さんがお二人のファンで、音楽批評の世界で二人に匹敵する人がいるだろうか、ということをエッセーで書かれていたと思います。
吉田さんはご自分の音楽批評の鍛錬になるかと、ある時、取り組みの一番を見終わると、立ち合いから決まり手までを文章で表わすことを試みたと書いておられます。ごく短時間内に次々と生起する動きの中で、勝負に決定的に影響する動きと、それ以外の無駄に見える動き、それらを要領よく時系列に記述することの難しさを吉田さんは語っています。
名人はどの世界でも名人なんですね。
吉田さんの相撲エッセーをお読みになりたければ、白水社版「吉田秀和全集」の第10巻にまとまって収録されています。
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2012年1月19日 | コメント/トラックバック(0) |
相撲の味わい方
初場所が波乱含みになってきました。
魁傑の現役時代は、彼のファンでしたので、それこそ夜中のスポーツニュースまで気になっていたのですが、最近では、白鵬が十両時代から横綱になるまで、少し注目しただけです。
音楽評論家の吉田秀和さんは、横綱になった常の花の大変な贔屓だったらしく、小学生から中学時代にかけて苦しくなるほど応援したと、エッセーで再三書かれています。あんまり苦しかったので、意識的に相撲から離れてというか、常の花が引退して、やっと呪縛から逃れたのですが、昭和35年、栃若時代の終わりに、旅行先のテレビでふと相撲中継を見たのがリバウンドのきっかけ。たちまち新鋭柏戸に魅入られ、そのあとは大鵬、初代貴乃花と贔屓が続いて、奥さんに冷やかされながら、場所中は毎日ドキドキしてテレビの前に座ったとのことです。
吉田さんは大鵬の土俵入りを「華麗にして艶冶(えんや)」と評されていますが、よく表していると思います。私も美しいと思った記憶があります。最もその美しさが際立ったのが、大鵬の手の指先でした。すべての指を刀身のようにピタリと一つに揃えて所作をするのです。柏手を打つ時も、土俵中央でのせり上がりの時も指先は乱れません。
ここ10数年の横綱の土俵入りは、誰が指導したのか、指がばらばら、特に朝青竜や白鵬のせり上がりは手がじゃんけんのパアの形で、まことに見苦しい。白鵬は記録的な大横綱になるのですから、今からでも過去の映像で勉強してほしいと思います。
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2012年1月18日 | コメント/トラックバック(0) |