のっぺらぼう

時々来てくれる孫たちのために家内がダンボールで本箱をしつらえて、絵本や漫画などを入れているのですが、それらのカバーが外れている場合が多いです。



夢中になって読んでいるとカバーというものは案外邪魔なものです。一旦カバーを外して熱中して読んで、読み終わってカバーを探すと無かったりしてそのままになりがちです。絵本は大概、本体の表紙もカバーも同じ色、同じ柄なので違和感はありませんが、漫画本はカバーを外すとえらく地味で背文字も読みにくいくらいコントラストがありません。印刷が一色でしかも薄いのです。



漫画本はカバーの背文字のデザインや色合いでシリーズがぱっとわかるようになっているので、カバーがないと全くのノッペラボウです。カバーが無くてもまとまったイメージがつかめるように、もう少しなんとかならないでしょうかね。



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2023年10月26日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:マンガ 古本 大阪 買取

渋沢の一人

今日10月25日は渋沢敬三の命日です。今年は没後60年に当たるということです。1万円札になる渋沢栄一の孫ですね。



日銀総裁になったり大蔵大臣に就任したり、財界人としては有名でしたが、民俗学者の面も見逃せません。民俗学を志す若い人たちに援助をしたり組織を作ったり、自ら著作を沢山ものしたりで、昨今の、金儲けしか知らない財界人とはえらい違いです。



宮本常一さんの活動なども渋沢の後援なしでは考えられない側面があります。常民文化の大切さを財政面から協力にバックアップして民俗学の中で重要な分野に成長させたのは、渋沢敬三の大きな功績でしょう。



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2023年10月25日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:古本 大阪 買取 雑感

広い世の中

宝探しを懲りずにしています。倉庫をひっくり返しているのです。身体の都合を聞きながらですから、遅々として進みませんが、少しは整理できてきたのかなと思います。



時々、全く覚えがない本が出てきて本当にびっくりします。昨日も洋書をまとめた棚からフランスのプレイアード叢書版のジュリアン・グリーン全集全5巻がひょっこり出てきました。記憶の端にも残っていなかったので得した気分です。



もちろん読めるわけもないですから売るのですが、ハエの頭みたいな小さな活字がびっしり、5冊いずれも1000ページを軽く超えていますから、読もうという奇特な人がいるのかも心配ですが、いやいや、世の中広いですからね。



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2023年10月23日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:お勧め本 全集

カザルス

今日10月22日はチェリストのパブロ・カザルスの命日です。1973年に亡くなりましたから、ちょうど没後50年になります。



1971年10月に国連の大会議場で世界各国の大勢の前で、生まれ故郷スペインの民謡「鳥の歌」を演奏して平和への思いを語ったとき、彼は94歳でした。音はかすれ、音程も怪しくなりがちでしたが、それは正しくまっすぐに人の心に入ってくる音楽でした。



当時、テレビで中継された演奏を聞いて、音楽とは大したものだと感銘を受けたことを思い出します。独裁政治を嫌い、自分の音楽はあくまで平和のためにしか演奏しないという固い意志を生涯持ち続け、フランコ政権下のスペインにはとうとう帰りませんでした。



現在の地球には彼の演奏する場所がおそらく無いのは誠に残念です。

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2023年10月22日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:古書

2個め

今日10月21日は、朝永振一郎博士に日本人として2つめのノーベル賞が授与された日です。1965年のことでした。しかも1回目の湯川秀樹博士と同じ物理学賞でした。このお二人はともに京都育ちで学校も同じ、専攻も同じで、話題になりました。



湯川博士の受賞は1949年でしたから私はまだ生まれていませんでした。小学校の頃は、日本人も1つノーベル賞をもらっているんやなー、程度の意識でしたが、朝永博士の受賞のときは中学生くらいでしたからとても嬉しかったのを覚えています。



このお二人はいっとき、同じ部屋で暮らしていたことも有って、湯川さんが考えに熱中しだすと部屋の中をぐるぐると歩き回って、たまらず自分は逃げ出したと、朝永さんは後に随筆に書かれています。



朝永博士は繊細な文人肌の面を色濃く持たれていて、それは残された15巻に上る著作集のアチラコチラから伺えます。お酒を飲んでよろけて骨折して、ノーベル賞の授賞式に出席できなかったという、ちょっと残念だけれど何となく微笑ましいエピソードも残されています。



私はどちらかと言うと、堅苦しそうな湯川さんよりも朝永さんの方に親しみを覚えます。



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2023年10月21日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:お勧め本

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