第9と蝶々
今日、11月29日は音楽の世界では記念すべき日です。100年前の今日、東京音楽学校で、初めてベートーヴェンの交響曲第9番が演奏されたとのことです。
毎年年末になると、日本のオーケストラはどこも第9を演奏して大賑わいです。これは日本だけの現象で、ヨーロッパでもアメリカでもそんなことしません。この百年前の初演は偶然12月になったのでしょうが、未来を予言しているみたいで不思議ですね。
それともう一つ、100年前の今日に作曲家のプッチーニが亡くなりました。ちょうど没後100年です。日本を舞台にした「蝶々夫人」がわが国でも大人気ですが、内容的にはひどい話で、日本での幼な妻の蝶々さんと結婚したアメリカ男が、結局その蝶々さんを捨てて、二人の間にできた子供を引き取り、正式な妻と共にアメリカで暮らすことになります。蝶々さんは子供と別れを惜しみながら短刀で自害するというストーリーです。
日本のソプラノ歌手が海外で成功するには、蝶々夫人の主役を歌うことがきっかけになるという時期がしばらくありましたが、なんだかなあ、と思うのは私一人でしょうか。
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2024年11月29日 | コメント/トラックバック(0) |