天牛新一郎さんの話
一度は、天牛新一郎さんの話をしておきたかったのです。いつもお世話になっている当代天牛書店社長天牛高志氏の祖父に当たられる方です。
私がまだ大学生、いや、ひょっとしたら高校生の終わり頃でしょうか。なんば角座の前のお店に、天牛新一郎さんは元気に座っておられました。
常に嚢中乏しい私の買う本と言えば、店頭の五十円均一本。百円均一本。あれこれと選ぶ楽しみは格別でした。時たまバイトでお金が入った時などは、店内の本も買えたと思います。ともかく一冊か二冊を手にしておずおずとカウンターの中の天牛さんに差し出すと
「へ、おおきに」と頭を下げられて、ちらと裏の見返しを見て「○○円でございます。ありがとさんで。これちょっとお包み」と隣の店員さんに渡されます。包装された本を手にお店を出るときに、また「ありがとうございます」と声をかけていだけます。何日かするとまた行きたくなったものです。
こう書いているだけで、その時分の天牛さんのお顔や声の記憶がありありと甦ってきます。横には大抵、蒐文洞尾上政太郎さんが居られたと思います。尾上さんがやたらと大きい、しかし聞き取りにくい声で何か言われると天牛さんは、
「へえ、さいでっか、えらいもんだんなあ」という感じで、穏やかに受けておられました。
当店のお客様で、天牛さんの思い出話をしてくださる方がおられます。その方からお聞きした話。
あっと、これはまた次に。
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2011年9月5日 | コメント/トラックバック(0) |
たまに地図も
例によって仕入れた本のページ繰り。さすがに辞書は疲れますのでさーっと、という感じですが、見返しは名前が書いてあることが多いので見逃せない。辞書の見返しは、何語の辞書でも、その国の簡単な地図が多いですね。今日はフランスの地図をしばし見てしまいました。正確に言うと、フランス全土とその上に、イギリスの一部。
ややや、私の何十年という、世界地図のボヤーッとした記憶では、イギリスはもっとスペイン寄りの西にあったはずなのに。実際はフランスの真上だったとは!いつの間に移動したのか?
ドーバー海峡はあるか無きかの幅(調べると34㎞。私がいる泉佐野市から大阪キタまでぐらい)にすぎません。泳いで渡る人が何人もいるほどですものね。これでは中世以来しょっちゅう喧嘩してきたはずです。日本で言えば一番近い外国、韓国は対馬からでも50㎞ほど、福岡からは200㎞ほど離れているのでは。ちょっと泳ぐには遠すぎます。それでも大きく影響しあっていたわけですから、英仏間ではその比ではないでしょう。
逆にいえば、それほど海は国を隔てる、ということかもしれません。たかが海、されど海。
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2011年9月4日 | コメント/トラックバック(0) |
別製旺文社文庫の謎解ける!?
前月、このブログでご紹介した、粗末で不思議でいわくありげな家出した子か、突然出現した腹違いの兄弟のような、よく似ているが違うような旺文社文庫について、耳寄りな情報がありました。
私の古い友人がこのブログを読んでくれて、「自分が昔、購読していた旺文社の「中一時代」の懸賞の賞品か何かで、別製表記のある旺文社文庫を2冊持っていたこと」を、連絡してくれました。持つべきは友人です。やはり、いつもと違った、悪い紙だったので印象に残っていたらしいです。2冊は「草枕」と「野菊の墓」だったとのこと。
これ、多分正解でしょう。私はそう思います。いかにも、旺文社らしいではないですか。それか、もしくは、定期購読者へのサービスか。いずれにせよ、赤尾好夫の座右銘の複製色紙などよりは、良いでしょう。意外と色紙も賞品にあったりして。
どっぷり旺文社文庫の何日間かでした。
旺文社文庫、買取もいたします。とりあえず池崎書店へご連絡ください。
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2011年9月3日 | コメント/トラックバック(0) |
台風接近!即売会も接近!!
風と雨が強まったり弱まったり。台風12号が四国、近畿地方に接近中です。そんな中、野田内閣が発足、あ、これは今のところ関係なかったですが、実は関係なくもない。
明日、9月3日(土)午前11時から「ОBPツインタワー21即売会」が始まります。この会場がパナソニック関係なのです。ね、松下幸之助さんが出てきたでしょう。松下さんと言えば政経塾。政経塾が初めて輩出した総理が野田さんと、三題話のようですが、まとまりました。でも、政治の話はここまで。
即売会の会期は明日から9月10日(土)まで。
営業時間は午前11時~午後8時まで。但し最終日は午後6時までです。
大阪城の北側です。お天気が心配ですが、会場は屋内、気持のよい大空間の下ですので、ゆっくりと色々な古書をお選びいただけます。
当店では、本のほか、売台2台分のCD(クラシック中心、ジャズもほんの少々)をご用意しております。
ご来場をお待ちしております。
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2011年9月2日 | コメント/トラックバック(0) |
あつい本 買取ます。
人によっては、書棚にぎっしり本が詰まってあったり、床に積み上げてあったりが嫌いらしいですね。
吉田秀和さんがそう。吉田さんの書斎ポートレートでは、書棚は小型が一つというのが多い。彼が兄事した、詩人の吉田一穂の書斎を見てから、本棚に本が10冊以下というのが、吉田さんにとっての書斎美の基準になったということです。その10冊の中身は大いに問題ですが。
ともかく、本が充満している状態が我々の職場のわけですから、そんなことは言ってられない。しかし、暑苦しいですね。実際、本はあついのです。
先日の下鴨納涼古本まつりが終わって、中1日で谷町の即売会の搬入がありました。私が本の入った木箱を積み上げていると、厚生書店さんがやって来てその中から一冊を手にとるや「池崎さんの本、熱っ~う!」と例の甲高い声で叫ぶのでした。私は「またや!大層な」と思いつつ触るとたしかにホット。恐るべし。下鴨の熱気が本には残っていたのです。
残暑はまだまだ続くようです。夏は本も熱くなるのです。このような、熱い本は読まないと熱いだけです。
省エネ、節電のためにもご不要、お読みになった本は池崎書店にお売りください。お待ちしています。
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2011年9月1日 | コメント/トラックバック(0) |


