保守的
1874年の今日9月13日に作曲家のシェーンベルクがウィーンで生まれました。今日で生誕150年です。この人はそれまで連綿と続いてきた調性音楽、つまりハ長調とか、ヘ短調とかいう和声的な統一感のある音楽から抜け出して、無調音楽、さらには十二音音楽という、つまり、現代音楽は難しいという大きな流れを作った作曲家でした。
わかりやすく言えば、長調の音楽は楽しい、短調の音楽は悲しい、和音は心地よいという従来の感覚を裏切って、何とも言えない不思議な不協和音に満ちた音楽を作曲して、ヨーロッパで一部の人にしか理解されず、アメリカにわたり教育者としても活動しながら亡くなりました。
しかし、彼の作曲技法は第2次大戦後の音楽界をリードしたのですが、一般大衆から乖離して、難しい音楽として敬遠される運命ではあったのです。
私もクラシック音楽を何十年と聴き続けてきて、シェーンベルクの音楽も聴きながらその革新性に感心することはあるのですが、さて本当にこのような音楽を好きなのか、常に聴きたいかと問われると、本音を言えば好みでは無いというのが正直なところです。
多くの人間の耳の感性、脳の感性は保守的だと思うのですが。
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2024年9月13日 | コメント/トラックバック(0) |